【ザ・ブルーウォーター】ジェフリー・バワ設計のスリランカ高級ホテル「The Blue Water」宿泊記：建築美あふれる極上リゾートの魅力と注意点

スリランカ西海岸に位置する五つ星リゾート「ザ・ブルーウォーター（The Blue Water）」は、美しいインド洋を望む極上のビーチホテルです。

ザ・ブルーウォーターの基本情報と魅力

ザ・ブルーウォーターは首都コロンボから南へ約27km、車で1～2時間ほどのワドゥワ地区にあります。

元はヤシ畑だった土地に1997年に開業し、2000年代に改装も行われました。広大な敷地に客室約140室を備え、トロピカル・モダニズムの第一人者ジェフリー・バワが設計したホテルとして有名です。

エントランスからロビーへ連なる水辺とヤシの木々、延々と続くように見える回廊など、随所にバワ建築らしい意匠が施され、「建築美を堪能できるリゾート」として評価されています。

ロビー中央には水を湛えた池があり、その水面はそのまま屋外の巨大なインフィニティプールへと繋がっています。昼間は南国の太陽に煌めく水面と揺れるヤシの緑が絵葉書のように美しく、夕暮れ時には黄金色のサンセットがヤシの木陰と相まって絶景を生み出します。

建物自体は派手さよりも自然との融合を重視しており、柱や梁には堅牢な素材が使われつつも壁が少ない設計のため、敷地内どこにいても外の景色や風を感じられるのが特徴です。その分スコールの際などは館内まで雨風が吹き込むこともありますが、メンテナンススタッフが早朝から丹念に清掃し、この開放的な美しさを維持しています。

宿泊者からは「鳥がめちゃくちゃ多い！」という声も聞かれるほど豊かな自然環境で、リスや色とりどりの野鳥たちが庭や池で遊ぶ姿に出会えます。特に朝夕には白鷺が芝生を歩き、南国のカラスがロビーに響くほど元気に鳴き声を上げるなど、日本では味わえないワイルドな光景も。

このように動植物との距離が近いのも当リゾートのユニークな魅力と言えるでしょう。ただし「朝も晩もカラスの鳴き声が少々うるさかった」との声もあるため、自然の音もリゾートの一部として楽しむ心構えがあると良いかもしれません。

客室と施設：快適性と南国情緒が調和

ザ・ブルーウォーターの客室はデラックスルームからスイートまで数タイプあり、全室オーシャンビューです。

内装は木やアースカラーを基調とした落ち着いた雰囲気で、伝統的なスリランカ家具とモダンな設備を融合させています。シービューのバルコニーまたはテラスが付いており、どの部屋からもインド洋に沈む夕日やヤシの並木を一望できます。

天蓋付きのベッドやシェルカラー（貝殻を想わせる淡い色調）のリネンが南国リゾートらしいリラックス感を演出し、広めのバスルームにはレインシャワーやバスタブが完備されています。一部客室のバスルームはガラス張り（シースルー）になっており、スクリーンで目隠しも可能ですが、開放すれば部屋越しに景色を眺めながら湯に浸かることもできます。

またクラブスイート以上の上級カテゴリーには専用ラウンジアクセス権が付き、夕方のカクテルタイムや専用レストランでのコースディナー無料サービスなど、特典も充実しています。

ただし、ある宿泊者は「ラウンジ自体はそれほど豪華ではなくスタッフの対応もカジュアルだった」と述べており、超高級ホテルのクラブラウンジのような格式高さを期待すると肩透かしを感じるかもしれません。

設備面では、前述のメインプールがこのホテルのハイライトです。島でも有数の広さを誇るターコイズブルーのプールは、まるで海にそのまま続くような造りで、プールサイドに寝そべれば揺れる椰子越しに水平線を望む贅沢な時間を過ごせます。

子供用の浅いプールエリアもあり、ライフガードやタオルサービスも常駐しているためファミリーでも安心です。プールバーで南国カクテルを片手に、水中ラウンジチェアで寛ぐ大人の姿も見られました。

そのほか、スパ＆ウェルネス施設も評判です。館内スパではシロダーラやアーユルヴェーダマッサージなど本場のトリートメントが受けられ、カップル向けに2人同室で施術が受けられる「Adam & Eveロマンスセラピー」といった特別メニューも用意されています。

実際に受けた人の体験談では「予約時間の1時間前からサウナとジャグジーで身体を温め、その後ガーデンに面したオープンエアのバスでハーブ湯に浸かった。マッサージ後にハーブティーを飲みながら花びら風呂に浸かる演出もあり、とても癒やされた」と大満足の様子でした。施術後は体中に散りばめられた花びらが付いて少し大変だったそうですが、それも含めて特別なスパ体験になったようです。

この他にも、館内には24時間営業のコーヒーショップ、夜には音楽とお酒を楽しめるナイトクラブ、最新機器のフィットネスジム、テニスコート、ジュエリーショップやお土産ブティックまで揃っており、一通りの施設が充実しています。

ビジネスセンターもあるので簡単な事務作業やWi-Fi接続にも困りません。全館でWi-Fiが無料提供されており、客室からプールサイドまでインターネットは快適に利用できます。ただし、大規模リゾートゆえに館内の移動距離は長めです。特に端の部屋だとロビーやレストランまで少し歩く場合もあるので、高齢の方や小さな子連れの場合は事前に部屋のリクエストをすると良いでしょう。

食事：バラエティ豊かなビュッフェとテーマディナー

ザ・ブルーウォーターの食事は種類豊富で美味しいと多くの宿泊者が評価しています。メインダイニングの「アドミラルズルーム（Admiral’s Room）」では朝昼晩とビュッフェ形式の食事が提供され、地元スリランカ料理から各国のインターナショナル料理まで幅広いメニューが並びます。

ある旅行者は「毎日カレー料理は欠かさずあったが、その他に日替わりで各国料理が楽しめて工夫を感じた。朝食ではフルーツやデザートも豊富で南国気分を満喫できた」と述べています。実際、日本人宿泊者の中には「朝食ビュッフェで生野菜は水が合わないかもと心配したが、自分は問題なし。ライムと塩コショウでいただいた」との声もあり、新鮮なフルーツやサラダバーまで揃う充実ぶりです。

宿泊体験記によると、「滞在中、メキシカンナイト・イタリアンナイト・バーベキューナイトと毎晩テーマが変わり、飽きない工夫が嬉しかった」とのことです。メキシカンの日にはタコスやナチョスが並び、BBQナイトにはシェフが目の前で焼くグリル料理が提供されるなど、各国料理を楽しめます。

ただ、「イタリアンナイトの味は正直イマイチで、やっぱりカレーなどスリランカ料理の方が美味しかった」という率直な感想もありました。総じてスリランカのローカル料理（カレー、サンボル、ホッパー〈米粉クレープ〉等）はスパイスが効いていて非常に美味しい一方、辛さや独特の風味に慣れない日本人には連日だと少し重く感じる場合もあるようです。

実際、連泊した日本人夫婦の奥様は「私は毎日カレーでも平気だったけれど、主人はだんだん飽きてしまっていた」と笑っていました。ただ心配ご無用、ホテル側も洋食や和食テイストのメニューを織り交ぜているため、辛い物が苦手な方でも食べられる料理は必ず見つかるでしょう。

上位客室に宿泊の場合はビュッフェではなくセットメニューのディナーが無料提供されるプランもあり、「落ち着いたレストランでコース料理をゆっくり味わえた」という声もありました。

バーでは各種カクテルやワインも楽しめますが、ある訪問者によれば「バーのスタッフがワインのサーブに不慣れで驚いた。高級ワインの取り揃えも5000円程度の銘柄が最高ランクだった」とのことです。お酒にこだわる方には物足りない点かもしれませんが、南国リゾートらしくフレッシュジュースやトロピカルカクテルが評判なので、ぜひそちらも試してみてください。

注意したいのは周辺にレストランがほとんど無いという点です。ワドゥワは静かな海沿いの町で、ホテルの外に出ても歩いて行ける食事処や商店は見当たりません。そのため必然的に食事はホテル内で完結する形になります。

しかし逆に言えば「朝夕の食事が付いていて便利」「ホテルにこもってゆったり過ごすのが前提なので問題ない」と捉えることもできます。実際、宿泊プランもハーフボード（朝夕食付き）やオールインクルーシブを選ぶゲストが多く、家族連れには「食事代を気にせずホテルステイを満喫できる」と好評です。ホテル側も連泊客が飽きないよう工夫を凝らしていますので、滞在中の食事は質・量ともに安心して楽しめるでしょう。

接客サービスとホスピタリティ

南国の温かい雰囲気に包まれたザ・ブルーウォーターでは、スタッフのホスピタリティにも多くの旅行者が触れています。「毎日同じオープンエアのテーブルを私たちのためにリザーブしてくれて感激した」「部屋を出て行くとすぐスタッフが声をかけてくれて希望の場所にビーチチェアをセッティングしてタオルを敷いてくれた」というように、細やかな気配りを感じたという声があります。

特にレストランスタッフは親切で、「ローカルの食べ方を丁寧に教えてくれた」とか「スリランカ流に手でホッパーを食べてみたらフィンガーボウルもちゃんと用意してくれた」といったエピソードから、フレンドリーかつホスピタリティ精神のある接客がうかがえます。

一方で、いくつか改善点を指摘する声もあります。大規模ホテルゆえにスタッフの習熟度にばらつきがあるらしく、「プール係に何度かタオルを頼んだが持ってきてくれなかった」「ラウンジのバトラーがシステムを把握しておらず確認に時間がかかった」など、教育面での緩さを感じたという意見もあります。

宿泊者の中には「この日は他に日本人客も見当たらず、日本語は通じない環境だった。英語が話せない場合は多少苦労するかもしれない」と感じた人もいました。フロントやツアーデスクでは基本英語での対応となるので、チェックイン/アウト手続きやレストランでのオーダーなど、最低限の英会話フレーズを用意しておくと安心です（ビュッフェ形式なら言葉に困る場面も少ないでしょう）。

総合的に見ると、「スタッフは皆にこやかで感じが良い」「困った時は真摯に対応してくれた」というポジティブな評価が多く、リゾート全体がアットホームで居心地の良い雰囲気に包まれているのは確かです。

ただし超高級ホテルのような洗練された執事サービスを求めるとギャップがあるかもしれません。実際にスイート宿泊者の一人は「ハード面（施設や部屋）は素晴らしいが、ソフト面（サービスや客層）がカジュアルなので、贅沢な気分に浸りきれない部分もあった」と述べています。

裏を返せば、大衆的でフレンドリーな接客のおかげで緊張せずリラックスできるとも言えます。5つ星とはいえ肩肘張らず過ごせる雰囲気は、スリランカならではの穏やかな国民性と相まって、滞在者に「第二の我が家」のようなくつろぎを与えてくれるでしょう。

宿泊者の口コミ総評：客観的評価と日本人向けアドバイス

実際に複数の旅行者のレビューを分析すると、ザ・ブルーウォーターは総じて高い満足度を得ています。以下に主な評価ポイントをまとめました：

評価項目	宿泊者の声・評価
清潔さ	館内・客室ともに清潔で手入れが行き届いているとの声多数。開放的な構造だが掃除が行き届き、快適に過ごせる。自然の中にありながら衛生面の心配は特になし。
客室	広さ・眺望ともに申し分なく、バルコニーからの景色が絶賛される。備品や設備も必要十分。シースルーバスのデザインなど好みによる部分もあるが概ね高評価。上層クラスの部屋は特典が充実し満足度が高い。
設備	プールやスパをはじめ施設充実度は非常に高い。特にメインプールと南国ガーデンの雰囲気が好評。Wi-Fi環境も良好。リゾート内でアクティビティが完結する利便性があり、家族連れにも最適。
食事	「料理がおいしい」「ビュッフェの種類が豊富」との評価が多い。テーマディナーの演出も好評。スリランカ料理はスパイシーだが異国情緒を味わえると評判。周辺に外食場所がない点は注意だが、ホテルの食事で十分満足できる。
サービス	スタッフはフレンドリーで親切という声が多い。一方で一部スタッフの対応に緩さがあり、超高級ホテルほどの洗練さはないとの指摘も。日本語は基本通じないので英語対応になる。気軽で温かいサービスを良しとする声が大半。
周辺環境	自然豊かで静かなロケーションは「非日常的で癒される」と高評価。ビーチの景観も素晴らしいが、海泳ぎできない場合がある点は留意。観光や買い物には不向きな立地だが、「ホテル籠り」の滞在には理想的な環境。

総合すると、「建築美とリゾート感を存分に味わえる癒しのホテル」というのが宿泊者たちの一致した意見です。

一方で、最先端のラグジュアリーさや都会的な洗練さを求める向きには、やや素朴で古風に映る可能性もあります。実際、中国人旅行者のあるレビューでは「バワのファンでなければ、このホテルは豪華さやモダンさが足りないと感じるかもしれない」との指摘もありました。しかし、それを補って余りあるほどリゾート全体の雰囲気やコストパフォーマンスが優れているのも事実です。

料金面では、同水準の他国リゾートと比べると非常に手頃との声が多く聞かれました。季節やプランにもよりますが、「海の見える部屋に朝夕食付きで1泊あたり1万〜2万円台」というケースもあり、サービス内容を考えれば「破格」「全行程の中で一番コスパが良かった」という評価もあります。

現地パッケージツアーでは空港送迎とセットになっていることも多く、アップグレード対応など柔軟なホスピタリティも感じられます。ファミリーでの利用なら食事込みで追加費用が少なく済むメリットが大きく、カップルでの滞在ならスパやロマンチックな景観で価格以上の満足感が得られるでしょう。

日本人旅行者へのアドバイスとしては、以下の点に留意するとより快適に過ごせます：

以上を踏まえ、日本人にも過ごしやすい環境と言えます。特に「自然に囲まれた静かなホテルでのんびりしたい」「スリランカらしいリゾートを体験したい」という方にはピッタリでしょう。

逆に「買い物や観光で動き回りたい」「最新設備の都会的なホテルが好み」という場合は少し方向性が異なるかもしれません。

快適な滞在のために：タクシーチャーターのススメ

最後に、ザ・ブルーウォーターへのアクセスや周辺移動について重要なポイントです。

ホテル周辺には公共交通機関や歩いて行けるスポットが少なく、移動は車（タクシーや専用車）が基本となります。スリランカは鉄道やバスも走っていますが、本数や所要時間、荷物の問題から観光客の移動にはあまり現実的ではありません。特に空港からホテルまでは深夜着の国際線も多く、公共交通がない時間帯もあります。

そこでぜひ利用したいのがタクシーチャーター（貸切タクシー）サービスです。現地には日本人旅行者向けに安心・快適なチャーター車を提供する会社があり、空港送迎から日帰り観光まで自由にプランを組むことができます。

何より貸切なので、自分たちのペースで休憩や写真撮影をしながら移動できるメリットがあります。

観光でチャーターを利用すれば、例えば途中で紅茶畑や遺跡に立ち寄ったり、他の街への立ち寄りを柔軟にアレンジできます。ガイドを兼ねたドライバーなら現地のおすすめスポットも教えてくれるでしょう。

「急な雨で屋外観光ができなくなっても、予定を変更して別の名所に連れて行ってくれた」など臨機応変な対応が評判の日本語対応ドライバーもいます。もちろん料金は貸切分だけまとめて明瞭会計なので、毎回タクシーを拾うより割安になるケースも多いです。

ザ・ブルーウォーターでの滞在を最大限ストレスフリーに楽しむためにも、日本語対応可能な専用車チャーターの利用を強くおすすめします。

空港からホテルへの移動や周辺観光の足として、安全運転の信頼できるドライバーが快適にご案内します。重い荷物を持って慣れない土地で途方に暮れる心配もなく、時間を有効活用できます。事前予約も日本語で簡単にできますので、興味のある方はぜひ検討してみてください。ザ・ブルーウォーターの魅力を存分に味わい尽くすために、移動手段の手配も抜かりなく準備し、極上のスリランカ旅をお楽しみください。