スリランカの高原リゾート「ヌワラエリヤ」は、美しい茶畑と英国風の街並みが広がる魅力的な観光地です。

標高約1,868mに位置し年間を通じて涼しい気候のこの街は、“リトル・イングランド”とも呼ばれ、古き良き英国の面影と絶景が共存しています。

紅茶の名産地として知られ、どこまでも続くセイロンティーの茶畑や格式ある高級ホテル、そして雄大な自然が20代女性からリタイア世代、家族連れまで幅広い旅行者を惹きつけます。
本記事では、ヌワラエリヤの基本情報やアクセス方法、観光スポットからグルメ・お土産・高級ホテルまで網羅的にご紹介します。



紅茶の故郷で優雅な時間を過ごすコツや、「ヌワラエリヤ紅茶はまずい?」というウワサの真相、旅行計画のポイントまで徹底解説!最後には要点を箇条書きでまとめていますので、安心して旅の計画にお役立てください。
それでは、爽やかな高原の空気香るスリランカ・ヌワラエリヤの魅力へご案内します。🍃
ヌワラエリヤってどんなところ?基本情報と魅力


紅茶の都&高原の避暑地
ヌワラエリヤはスリランカ中央高地に位置し、セイロン紅茶発祥の地として有名な町です。標高約1,800mの高原にあり、夏でも平均気温は20℃前後、朝晩は10℃程度まで冷え込みます。
暑い南国スリランカにありながら涼しく過ごせるため、植民地時代にはイギリス人の避暑地として開拓されました。町には英国調の建物や綺麗に手入れされた庭園が点在し、古き良きヨーロッパの雰囲気が色濃く残っています。



赤レンガ造りの郵便局や瀟洒なコテージが並ぶ風景は、まさに“小さなイギリス (Little England)”です。
美しい茶畑と花々
ヌワラエリヤと言えば何といっても一面に広がる紅茶畑!急斜面に段々畑のように連なる緑の茶畑は絶景で、散策するだけでも心癒されます。





年間を通じて冷涼な気候は高品質な紅茶の栽培に最適で、「セイロンティーのシャンパン」と称される香り高いヌワラエリヤ紅茶が生まれました。
また、この土地の気候はイチゴや高原野菜の栽培にも適しており、春には色とりどりの花が咲き誇ります。街中のビクトリア公園では季節の花々やバラが美しく、4月には桜に似た花も咲いて日本の春を思わせる光景が広がります。
豊かな自然とアクティビティ
ヌワラエリヤ周辺はスリランカ屈指の自然観光の宝庫です。



近郊には世界遺産候補にもなっているホートンプレインズ国立公園があり、有名な断崖絶壁の絶景スポット「World’s End(世界の果て)」では息を呑むような大パノラマが楽しめます。
滝巡りも人気で、ローヴァーズリープの滝やセントクレア滝など秘境感あふれる景観に出会えます。


ゴルフや乗馬、ボート遊びなどアクティビティも充実しており、雄大な自然の中で思い思いの過ごし方ができます。
紅茶文化と英国風の優雅な時間



紅茶の産地らしく、美味しい紅茶を味わう文化が根付いているのも魅力です。歴史ある高級ホテルではアフタヌーンティーが楽しめ、格式あるラウンジでスコーンやサンドイッチとともにセイロン紅茶をいただけば、まるで英国貴婦人になった気分!
紅茶工場の見学や茶摘み体験も人気で、摘みたて茶葉の香りに包まれるひとときは紅茶好きにはたまりません。また4月にはスリランカの新年(シンハラ・タミル新年)に合わせて街が活気づき、フラワーショーや伝統的な祭りが開催されます。
特に4月上旬の「ヌワラエリヤ・シーズン」は競馬大会やクラシックカーのレースが行われ、普段静かな町がフェスティバルムード一色に!この時期に訪れれば地元の人々と一緒にお祭り気分も味わえます。


ヌワラエリヤへのアクセス(行き方)
日本からスリランカへはコロンボのバンダラナイケ国際空港へ渡航し、そこから陸路でヌワラエリヤを目指すのが一般的です。ヌワラエリヤは高地にあるため直行列車の駅はなく、最寄り駅はナヌオヤ駅(Nanu Oya)になります。
代表的なアクセス方法は次の通りです。
鉄道(紅茶列車の旅)


スリランカ名物の高原列車に乗って行く方法です。コロンボまたはキャンディからヌワラエリヤ方面行きの列車に乗車し、ナヌオヤ駅で下車します。



キャンディからナヌオヤまでは所要約3~4時間、コロンボからだと急行でも約6~7時間と長旅ですが、車窓からは息をのむような茶畑の絶景が続きます。特にキャンディ~エラ間の区間は「世界で最も美しい鉄道旅」と称され、観光ハイライトの一つです。
予約は事前に指定席を取るのがおすすめで、予約困難なほど人気なので早めの手配をしましょう。ナヌオヤ駅に着いたら、そこからヌワラエリヤの町まではタクシーまたはトゥクトゥク(三輪タクシー)で約20分(8kmほど)です。駅周辺にはお店がほとんどありませんので、乗り継ぎの際はご注意ください。
車・タクシー
コロンボやキャンディから専用車またはタクシーをチャーターして行く方法も快適です。コロンボ市内からヌワラエリヤまでは約180kmあり、高速道路と山道で車で5~6時間程度かかります。
キャンディからは約80kmで所要約3時間です。道中、ラブーケリーやハットン周辺で滝や茶畑の展望スポットに立ち寄ることもできます。運転は山道でカーブが多いため、信頼できるドライバーに依頼しましょう。



日本からオンライン予約できる専用車サービスや現地旅行会社経由の車手配も便利です。スリランカタクシーサービスでチャーターをお願いしつつ、上記の鉄道も楽しむという併せ技もおすすめです。日本語オペレーターと相談しながら進めるのが良いでしょう。


バス
安く行きたいバックパッカーには公共バス利用の手もあります。コロンボやキャンディのバスターミナルからヌワラエリヤ行きの長距離バスが運行しており、料金は安価ですが所要時間は車以上に長く、コロンボから8時間以上見ておいた方がよいでしょう。
スリランカのバスは基本的に冷房なしで混雑もするため、荷物が多い旅にはあまり向きません。短距離ならキャンディからの中距離バス(所要約4時間)が利用できます。



バス旅はローカルな雰囲気を味わえますが、体力と時間に余裕がある方向けです。
飛行機(水上飛行機)
時間を節約したい場合、コロンボからヌワラエリヤ近郊まで小型飛行機が就航しています。スリランカの民間航空会社が運航する水上飛行機(シープレーン)は、コロンボの水上空港からヌワラエリヤのグレゴリー湖に着水するルートがあり、所要わずか30分ほど。



ただし料金は高額で本数も限られるため、特別な体験として検討すると良いでしょう。空から眺める茶畑と山々のパノラマは格別ですよ。
<町中での移動>
ヌワラエリヤの町は比較的コンパクトで中心部は徒歩でも散策可能です。ただし坂道も多いため、荷物がある移動や郊外の観光にはトゥクトゥク(三輪タクシー)が便利です。
ホテルや観光地前でつかまえられますし、スマホが使える方は配車アプリ「PickMe」で呼ぶこともできます(ただし台数が少ないので時間帯によっては待つことも)。




短距離なら料金は数百スリランカルピー程度ですが、乗車前に必ず交渉またはメーター確認をしましょう。郊外の紅茶工場見学などもトゥクトゥクチャーターが便利ですが、ローカル路線バスが茶園方面に出ていることもあります(運賃は驚くほど安価です!)。



色々乗りこなしてみるのも旅の醍醐味ですね。
ベストシーズンと気候:いつ行くのがオススメ?
年間を通じ涼しい気候
ヌワラエリヤは熱帯のスリランカでは珍しい亜熱帯高原性気候で、年間平均気温は約16℃と非常に過ごしやすいです。日中の最高気温も通年で20℃前後に留まり、朝晩は冷え込んで10℃近くになることも。



スリランカで最も涼しいエリアと言われ、日本の春や秋のような気候です。
ただし天候は変わりやすく、晴れていても急に霧が出たり雨が降ったりします。特に山の天気は「1日に四季がある」とも形容され、晴雨の切り替わりが早いので折りたたみ傘やレインウェアを持っていると安心です。
降水パターン
スリランカは季節風の影響で地域によって雨季・乾季が異なりますが、中央高地のヌワラエリヤは年間を通して適度に雨があります。特に10月~11月は降水量が多く、長雨になりがちな時期です。
一方で1月~3月は比較的雨が少なく晴天率も高いため、この時期が年間で最も観光に適しています。4月になると徐々に雨量は増えますが、まだスコール程度の一時的な雨が多く、旅行には支障ないでしょう。意外な穴場なのが5月~8月で、西側の他地域が雨季に入る割にはヌワラエリヤは雨が少なめです。



欧米からの観光客も減るオフシーズンのため、ホテル予約や列車チケットが取りやすく、実は狙い目です。ただし6月頃は熱帯低気圧の影響で強風や大雨の日もあるので注意が必要です。
ベストシーズンまとめ
オンシーズンは1~3月(乾季で快晴多め)、4月(花祭りや新年行事で賑やか、天気もまずまず)、オフシーズンは5~8月(比較的過ごしやすく混雑少なめ)、避けたいのは10~11月(雨多く寒い)。



なお4月の旧正月シーズンは先述のとおり国内旅行客で大混雑となり宿も満室が続出するため、この時期に行く場合は早めの計画と予約が肝心です。
服装アドバイス
ヌワラエリヤでは一年中「軽い冬支度」が基本です!日中は長袖シャツに薄手の上着程度で過ごせますが、朝晩や雨天時はセーターやジャケットがないと震えるほど冷え込みます。
特に11月~2月の夜間は気温10℃を下回り、日本の初冬並みです。現地でもフリースジャケットやニット帽を着用している人を多く見かけます。
夏でも油断禁物で、8月に訪れた人が「夜は厚手の上着が必要で毛布を掛けて寝た」と証言するほどです。持ち物として羽織れるパーカーや薄手ダウン、ストールなど調整できる防寒具を必ず用意しましょう。



足元もサンダルよりスニーカーなど閉じた靴が安心です。昼は紫外線対策もしつつ、朝夕はしっかり冷え対策、このギャップを楽しめるのも高原リゾートの特徴ですね。




ヌワラエリヤの治安と安心ポイント
海外旅行では治安も気になりますが、ヌワラエリヤは比較的穏やかで治安は良好な部類です。地元の人々は親切で観光客にも友好的なため、町歩きで威圧感を感じることは少ないでしょう。



他の主要観光地(例えばコロンボ中心部)に比べても客引きは控えめで、押し売りされるような場面も多くありません。実際に訪れた旅行者からも「人当たりが良く怖い思いをしなかった」という声が多数あります。
ただし海外旅行の基本として、スリ・置き引き等の軽犯罪対策は怠らないようにしましょう。マーケットやバスターミナルなど混雑した場所ではカバンは前に抱え、スマホや財布の管理に注意を。
高原でのんびり気分になりますが、油断大敵です。また夜間は町全体が早じまいで、人通りも少なく街灯も少なめです。夕食後に徒歩で長距離移動するのは避け、暗くなったらトゥクトゥクや車での移動を心がけてください。



特に女性の一人歩きは安全なエリアでも念のため控え、宿泊先の送迎や流しのトゥクトゥクを上手に利用しましょう。
さらに山岳地帯ならではの注意点としては、野生動物や自然環境への配慮があります。町中でサルや野良犬を見かけることがありますが、むやみに近づいたりエサを与えたりしないでください。
特にホートンプレインズなどでは野生サルが弁当を狙ってくることもありますのでご注意を。また、雨季に山道や滝の周辺を歩く場合はヒル(山ヒル)という小さな吸血ヒルが靴や裾から侵入することがあるため、長ズボンとトレッキングシューズで肌の露出を減らすのがおすすめです。



市販の虫除けスプレーを足元に吹きかけておくとより安心でしょう。
総じてヌワラエリヤはのどかで安全に旅行が楽しめるエリアですが、「自分の身は自分で守る」意識を忘れず、基本的な注意を押さえておけばOKです。
困ったときはホテルスタッフや近くのお店の人に声をかければ助けてくれることも多いので、英語やシンハラ語で積極的にコミュニケーションを取ってみてくださいね。


ヌワラエリヤでぜひ買いたいお土産
南アジアの旅行ではお土産選びも楽しみの一つですよね。高原の町ヌワラエリヤならではの特産品や、スリランカ旅行の記念になる品々をご紹介します。
紅茶(セイロンティー)
何といっても外せないのが紅茶です!ヌワラエリヤは世界有数の紅茶産地だけあって、美味しいセイロン紅茶が種類豊富に手に入ります。


特にヌワラエリヤ茶と呼ばれる高地産紅茶は、淡い水色に爽やかな渋みと花のような香りが特徴で、「セイロンティーのシャンパン」の異名を持つ高級茶葉です。紅茶工場(ティーファクトリー)の直売店では限定パッケージの商品もあり、自分用にもギフトにも最適。
例えば老舗「ダムロ・ラブケリー茶園」や「ペドロ茶園」のブランド紅茶は産地銘柄として人気です。



ただし工場直売所は観光客向け高級ラインが多く値段設定が高めなので、同じ紅茶を安く買うなら町のスーパーやコロンボの紅茶専門店を利用するのも手です。ティーバッグよりリーフタイプが香り高くおすすめですよ。


ストロベリージャム&スイーツ
ヌワラエリヤは意外にもイチゴの名産地!涼しい気候を生かしてイチゴ栽培が盛んで、郊外にはストロベリーファーム(苺農園)もあります。農園の直売所では摘みたて苺で作ったジャムやジュースが購入できます。


特にストロベリージャムはお土産に喜ばれます。人工香料なしで苺本来の酸味と甘みが濃縮されていて、パンにつけたりヨーグルトに混ぜたりすると絶品です。



また、市内のカフェでは苺を贅沢に使ったスイーツやシェイクも楽しめ、100%ストロベリージュースは感動の美味しさ!生の苺は日持ちしませんが、ジャムやドライイチゴなら旅の後半でも持ち運びできます。
苺好きの方はぜひ現地でチェックしてみてください。
ハイランド野菜&ピクルス
高原地帯のヌワラエリヤではジャガイモやニンジン、カリフラワーといった高原野菜も有名です。町のマーケットに行くと色鮮やかな野菜が山積みされています。



それらを使った自家製ピクルス(アチャール)やチャツネなどの瓶詰め食品は、お料理好きな方へのお土産に面白いかもしれません。スパイスの効いた人参のピクルスやビーツのチャツネなど、日本では珍しい味が楽しめます。
空港の持ち込み制限に注意しつつ、小瓶ならスーツケースに忍ばせられますね。
宝石・雑貨(※購入は慎重に)
ヌワラエリヤ自体は紅茶以外の特産品は多くありませんが、スリランカ全土のお土産としては宝石(スリランカは宝石の国!)やアーユルヴェーダ製品、木彫り細工の雑貨なども人気です。



ヌワラエリヤの町にも小さな宝石店があったりします。ただし宝石類は知識がないと質や価格の判断が難しいため、購入する際は信頼できる店舗で。
観光地の安売りには手を出さない方が無難です。雑貨では紅茶染めの布製品や手描きのポストカードなどが見つかることもあります。かわいい絵柄の紅茶缶なども記念になりますよ。
郵便局で記念スタンプ
お土産ではありませんが、旅の記念にヌワラエリヤ郵便局からハガキを出すのもおすすめです。赤レンガの古い郵便局は観光スポットにもなっていますが、中で記念切手やポストカードも販売しています。


日本の家族や友人宛てに絵葉書を投函すれば、レトロな消印が押されて特別なお土産話になります。自分宛てに出して旅の思い出を残す方もいますよ。


ヌワラエリヤの絶景スポット巡り
雄大な自然に囲まれたヌワラエリヤでは、ぜひ訪れたい絶景スポットが数多くあります。高原ならではの爽快な景色やフォトジェニックな場所を厳選してご紹介します。
ホートンプレインズ国立公園(Horton Plains)とワールズエンド


ヌワラエリヤ郊外(車で約1時間)の標高2,000m級の高原台地に広がる国立公園です。日の出前に出発してトレッキングを楽しむのが定番コース。中でも人気なのが断崖絶壁の展望ポイント「World’s End(世界の果て)」。
高さ1,000mの垂直の崖の上から見下ろす景色はまさに圧巻で、晴れていれば遠く南の海まで見渡せます。朝9時頃までに行かないと霧で真っ白になることが多いので早起き必須!園内には野生のシカや希少な動物も生息し、途中にあるベイカーズ滝の清流も癒やしスポットです。



片道約4kmのハイキングはアップダウンもありますが、息を切らし歩いた先に待つ絶景は一見の価値あり。
グレゴリー湖(Lake Gregory):


ヌワラエリヤの町の中心からほど近い場所にある美しい人造湖。英国統治時代の1873年に作られた湖で、青い湖面に周囲の山々やコロニアル風建築が映り込む様子は絵画のようです。



湖畔には遊歩道が整備されており、のんびり散策したりベンチでくつろいだりとリラックスできます。ボート遊びも人気で、水上スワンボートやスピードボートをレンタル可能。
家族連れなら子供と一緒に白鳥ボートを漕いで楽しむのも◎。夕方には夕日が湖に反射してロマンチックな雰囲気になります。湖畔からは遠くに聳えるスリランカ最高峰ピドゥルタラガル山も望め、写真映えも抜群です。
ローバーズリープの滝(Lover’s Leap Falls):
ヌワラエリヤの町から3~4kmほどの場所にある高さ約30mの細長い滝です。名前の由来は「恋人たちの飛び降り」伝説から来ており、少し物悲しい響きですが景観はとても爽やか。





雨季には水量が増して迫力が増し、乾季でも美しい白糸のような流れを見ることができます。滝へは途中まで車で行き、その後歩いて坂道を登ります(ややハイキング気分です)。
道中には茶畑が広がり、振り返ればヌワラエリヤの街並みも一望できる絶景ポイントが点在します。滝の近くでは水しぶきとマイナスイオンを浴びながら涼むことができ、隠れた癒やしスポットです。
茶畑ビュー&展望ポイント:
ヌワラエリヤ周辺には至る所に茶畑がありますが、中でも有名なのが旧マックウッズ茶園(現ダムロ茶園)の展望スポット。山腹に巨大な「DAMRO」のサインが掲げられた茶畑は圧巻で、ここでは多くの旅行者が記念写真を撮ります。


茶園内の高台やカフェからは絨毯のような緑の畑が波打つ風景が広がり、一生忘れられない光景になるでしょう。また町の背後にそびえるシングルツリーヒルという丘も穴場展望スポット。
小高い丘の上にポツンと一本木が立つ風景で、その丘に登るとヌワラエリヤ市街とグレゴリー湖、周囲の山々が360度見渡せます。



徒歩でも1時間ほどで登れますが、途中の道が分かりづらいのでホテルで聞いてみてください。早朝や夕方には神秘的な雲海が出ることもあり、運が良ければ幻想的な写真が撮れますよ。
セントクレア&デボン滝(St. Clair’s & Devon Falls):


ヌワラエリヤから車で少し離れますが、キャンディ方面に向かう途中のタラワケレ付近には「紅茶の女王」とも呼ばれるセントクレア滝と、高さ97mの分岐する流れが美しいデボン滝があります。



どちらも道路沿いの展望台から望め、雄大な景色です。特にセントクレア滝は幅広い水流が階段状に流れ落ちる姿がエレガントで、背後の茶畑と相まってフォトジェニックなスポット。
車やバスでの移動中、ぜひ立ち寄ってみてください。
上記の他にも、ヌワラエリヤにはどこを切り取っても絵になる風景が溢れています。朝靄に煙る丘陵地帯や、雨上がりに虹がかかる紅茶畑など、何気ない瞬間が絶景になることもしばしば。カメラを片手に高原散策を楽しんでみてくださいね!
ヌワラエリヤ紅茶の魅力と“まずい”のウワサ?
「セイロンティーの都」ヌワラエリヤに来たら、美味しい紅茶を飲まずには帰れません。



しかしインターネット上では一部で「ヌワラエリヤの紅茶はまずい?」なんて声も見かけます。本当にまずい紅茶なのでしょうか?紅茶好きの筆者としては「決してそんなことはない!」と断言したいところです。
その真相と美味しく味わうコツをお話しします。
繊細な風味が “まずい” 誤解を生む?
ヌワラエリヤ紅茶は上質ですが、その味わいはとても繊細で爽やかです。
他のスリランカ紅茶(例えば低地産の濃厚なルフナ茶など)と比べると渋みも軽く、ストレートでスッキリした飲み口なので、人によっては「薄い」「物足りない」と感じるかもしれません。



特に濃いミルクティーや甘いフレーバーティーに慣れた方が初めて飲むと「あれ、これが有名な紅茶?味があまりしない…」と感じてしまうことがあるようです。
このギャップが「まずい」という誤解につながるのでしょう。
正しい淹れ方で真価発揮:
実はヌワラエリヤ茶はとてもデリケートなお茶で、淹れ方によって味が大きく変わります。茶葉本来の良さを味わうには、ぜひストレートティーで飲んでみてください。
おすすめは熱湯を注いで2~3分だけ蒸らす方法。長時間抽出すると渋みが出過ぎてしまうため、この短時間でさっと淹れるのがポイントです。



ストレートならではの爽やかな香りとほのかな甘みが楽しめ、「まずいどころか上品な味!」と印象が変わるはず。もし渋みを感じる場合は砂糖をひと匙加えるとまろやかになり、ヌワラエリヤ茶特有の青葉の香りが引き立ちます。
逆にミルクを入れるとこの繊細な香味が負けてしまうので、ミルクティーには中低地産のコクのある茶葉を使う方が向いています。
紅茶通に愛される理由:
ヌワラエリヤ紅茶が世界の紅茶愛好家に高く評価されているのは、その清廉な香りと上質な渋みゆえです。一口含めば緑茶にも似た清涼感と、口の中でほろ苦さがすっと消えるキレの良さに気付くでしょう。



これは昼夜の寒暖差が大きい高地で育つ茶葉ならではの特長です。生産量が限られ希少なため、日本ではブレンドに少量使われることはあってもストレートで単一銘柄を味わえる機会は少ないかもしれません。
ぜひ現地で、本場のヌワラエリヤティーを試してみてください。その魅力に気付けば「まずい」なんてとんでもない、むしろ“通好みの通な紅茶”だと感じられるはずです。
他の産地との違いは?
スリランカには紅茶産地が他にもあり、各地域で風味が異なります。ヌワラエリヤ以外の代表的なセイロンティーの産地と特徴を以下の表にまとめました。紅茶好きな方は飲み比べてみるのも楽しいですよ。
産地名 | 標高帯 | 味と香りの特徴 |
---|---|---|
ヌワラエリヤ | 約1,800m前後(ハイグロウン) | 淡い水色で渋みは控えめ。青葉のような爽やかな香りと繊細な風味。「セイロンティーのシャンパン」と称される上品な味わい。 |
ウバ | 約1,100~1,700m(ハイグロウン) | 独特のメントールに似た清涼感のある香気が特徴。コクも強く力強い渋み。特に7~8月のウバ茶は世界的に高評価。 |
ディンブラ | 約1,200m(ハイグロウン) | バランスの良い風味で華やかな香り。季節によって味が変化し、乾季には香ばしさと甘みのある紅茶に。 |
キャンディ | 約600m(ミディアムグロウン) | ほどよい渋みと甘みがあり、コクもあるオーソドックスな味。ミルクティーにすると香りが立ちやすく親しみやすい。 |
ルフナ | 約0~600m(ローグロウン) | 水色は濃く赤みが強い。重厚でまろやかなコクと、かすかな甘い香りが特徴。ミルクやスパイスにも負けない力強さ。 |
こうして比べると、ヌワラエリヤ茶がいかに繊細で特別かがお分かりいただけるでしょう。
ヌワラエリヤの高級ホテルで極上ステイ
紅茶の故郷ヌワラエリヤには、英国殖民地時代の面影を残す格式ある高級ホテルが数多くあります。
せっかく訪れるなら優雅なホテル滞在も旅のハイライトにしてみませんか?歴史と伝統に彩られた有名ホテルからユニークなコンセプトの宿まで、特に人気の高い高級ホテルをピックアップしてご紹介します。
ホテル名 | 特徴 | ロケーション |
---|---|---|
ザ・グランドホテル(The Grand Hotel) | 元イギリス総督の邸宅を改装した由緒ある五つ星ホテル。豪華な調度品と英国式庭園、伝統のアフタヌーンティーが有名。老舗ならではのサービスで優雅な滞在を約束。 | ヌワラエリヤ市街中心(ゴルフ場に隣接) |
ヘリタンス・ティー・ファクトリー(Heritance Tea Factory) | 紅茶工場をリノベーションしたユニークなホテル。かつての茶摘み工場の雰囲気を残しつつ快適な客室を備える。宿泊者は茶摘み体験や茶畑ディナーなどここならではのプログラムも楽しめる。 | 市街地から車で約30分(茶園の丘の上) |
ジェットウィング・セントアンドリュース(Jetwing St. Andrew’s) | 英国の山荘を思わせるクラシカルなホテル。アンティーク家具が配された客室や暖炉のあるバーが魅力。敷地内には小さな菜園もあり、新鮮な食材を使った食事も好評。 | 市街地北部の高台(中心部まで徒歩圏) |
セイロン・ティー・トレイルズ(Ceylon Tea Trails) | ヌワラエリヤ近郊の紅茶畑に点在する4つのコロニアル調バンガローから成る超高級リゾート。全室スイート&オールインクルーシブで専属執事付き。紅茶畑の絶景を独占でき、優雅さの極みを体験。 | ハットンエリア(ヌワラエリヤから車で約1時間) |
ザ・グランドホテル
ザ・グランドホテルはヌワラエリヤを代表する名門ホテルです。1948年の独立前までは英国総督の官邸だった建物で、重厚な石造りの外観とバラ庭園はまるでおとぎ話に出てくる館のよう。
広々としたラウンジでいただくアフタヌーンティーは観光客にも大人気ですが、宿泊者なら朝食ビュッフェの豪華さにも感動間違いなしです。敷地内にあるGrand IndianやGrand Thaiといったレストランで各国料理も楽しめ、ホテルライフが充実します。
ヘリタンス・ティー・ファクトリー
ヘリタンス・ティー・ファクトリーは、「泊まれる紅茶工場」として世界的にも有名なホテルです。紅茶工場時代に使われていた機械や鉄柱がインテリアに活かされ、館内に一歩入ると紅茶の香りが漂う演出も。



窓の外には茶畑が広がり、摘み取られる前の茶葉を自分で摘んでみる体験や、クラシックな蒸気機関車で茶畑を走るイベント(※不定期開催)など、ここに泊まらないと味わえない体験が待っています。
客室はクラシカルで落ち着いた雰囲気ですが近代的な快適さも備え、評判の高さもうなずけます。


ジェットウィング・セントアンドリュース
ジェットウィング・セントアンドリュースは、山荘風のこぢんまりした高級ホテルです。全室数が少なくアットホームで、暖炉の火が揺れるバーでウイスキーを傾ければ英国紳士の気分。
敷地が高台にあり眺望も良く、市街地の喧騒から離れて静かに過ごしたい人にぴったりです。朝は鳥のさえずりを聞きながらイングリッシュブレックファストをどうぞ。
セイロン・ティー・トレイルズ
セイロン・ティー・トレイルズは予算に余裕がある方にぜひ検討してほしい最高級の隠れ家リゾート。紅茶メーカーDilmah社が運営するバンガロー形式のホテルで、各邸宅は4~6部屋ほどしかない贅沢な造り。



かつて茶園主が暮らした邸宅を改装しており、アンティーク家具と最新設備が融合した空間です。宿泊客ごとに執事がつき、食事も飲み物もアクティビティもすべて料金込みのオールインクルーシブ。
ハイティーや紅茶カクテル片手にプールサイドで寛ぐ時間は、まさに極上のひと言でしょう。場所はヌワラエリヤ中心地からは少し離れますが、移動も含め特別な経験になるはずです。
その他
この他にも、中級ホテルではアーリヤグリーン系列(Araliya Green City/Araliya Green Hills)などの新しい大型ホテルや、コロニアル調のブティックホテルが点在しています。ご予算や旅のスタイルに合わせて選んでみてください。
高原の冷たい夜、暖炉の火が灯るラグジュアリーな空間で過ごすひと時は、一生の思い出になることでしょう。




その他の観光スポット・アクティビティ
ヌワラエリヤには絶景以外にも楽しめる見どころや体験がたくさんあります。ここでは街歩きや家族連れに嬉しいスポット、ユニークなアクティビティをまとめました。
ヌワラエリヤ郵便局(Post Office):


町の中心に建つ1894年創建の歴史的建造物。赤レンガに白い縁取りが目を引く可愛らしい建物で、インスタ映えスポットとしても人気です。中は現役の郵便局で、記念切手やポストカードの購入もできます。



前述のお土産コーナーでも触れましたが、ここから日本へ手紙を出せば旅の素敵な記念に。建物前の花壇や電話ボックスもフォトジェニックなのでお見逃しなく。
ビクトリア公園(Victoria Park):
街中にある市民公園で、英国風の花壇や遊歩道が整備された癒やし空間。四季折々の花が咲き、特に4~5月にはツツジやシャクナゲが満開になります。園内には小さな子供向けの遊具やミニ鉄道もあり、家族連れの憩いの場となっています。



入園料が数百ルピーかかりますが、手入れの行き届いた庭園は散策する価値あり。鳥類も多く生息し、朝夕にはバードウォッチングも楽しめます。歩き疲れたら園内のベンチで紅茶を飲みながら一休みしましょう。
セイタ・アマン寺院(Seetha Amman Temple):
ヌワラエリヤから南東へ約7km、ラマーヤナ伝説ゆかりのヒンドゥー寺院です。インドの古代叙事詩ラーマーヤナによれば、悪王ラーヴァナが拉致したシータ姫を幽閉した場所がこの近くとされています。



それにちなんで建てられたのがセイタ・アマン寺院で、外観は極彩色のヒンドゥー様式。シータと守護神ハヌマーンを祀っており、多くのヒンドゥー教徒が巡礼に訪れます。
ヒンドゥー寺院は珍しいので訪問すると異文化体験に。周囲には小川が流れ、橋のたもとには「シータの足跡」とされる窪みも。寺院見学の際は肌を露出しすぎない服装で訪れましょう。
ハッガラ植物園(Hakgala Botanical Gardens):
セイタ・アマン寺院から近い場所にあるスリランカ第二の規模の植物園。ハッガラ山の麓、標高1,700mに位置し、涼しい気候を活かした高山植物やバラ園が見どころです。
4月頃にはバラやランの花が咲き誇り、甘い香りに包まれます。庭園内は広大で、日本の桜の木も植えられているほか、熱帯では珍しいヨーロッパの草花がたくさん!ピクニック気分でゆっくり散策できます。



入園料は外国人料金がありますが、花好きには大満足のスポット。ふもとにはお土産物屋も並んでいます。
アンベウェラ牧場(Ambewela Farm):
「リトルニュージーランド」の愛称を持つ酪農牧場で、ヌワラエリヤ中心部から車で約30分ほど。緑の牧草地にホルスタイン種の乳牛がのんびり草をはむ様子は、まるで絵本の世界です。



ここでは牛の搾乳見学や、できたて牛乳・ヨーグルトの試飲ができます。濃厚なアンベウェラ牛乳は地元でも大人気で、お土産用にチーズやバターも購入可能。
涼しい高原で育った牛の乳製品はコクが違います!また小さな動物園も併設されており、ウサギやヤギと触れ合えるのでお子様も大喜び。雄大な景色を眺めながら牧場直営カフェでアイスクリームを味わうのも至福ですよ。
ヌワラエリヤ・ゴルフクラブ:
19世紀末創設の老舗ゴルフ場で、市街地に広がる18ホールの美しいコースです。
外国人観光客もビジターとしてプレー可能(要有料)。



ゆるやかな丘陵にレイアウトされたコースは難易度も程よく、周囲の紅茶畑や松林を眺めながら爽快なプレーが楽しめます。クラブハウスはクラシカルな雰囲気で、ゴルフをしない方もレストランでお茶することができます。
歴史あるクラブなのでドレスコードには注意し、襟付きシャツや長ズボンで訪れましょう。
乗馬体験:
ヌワラエリヤはかつて競馬場があったほど馬との縁が深い町。現在でもグレゴリー湖畔などで乗馬体験ができます。子供向けのポニーから大人向けのホースまで用意され、インストラクターが引いてくれるので初心者でも安心。
高原の風を感じながら馬上散歩すれば、旅情満点の体験に!料金は短時間で数千スリランカルピー程度です。



4月の競馬シーズンにはポロ競技やファッションイベントも開催され、町が華やぐので馬好きならその時期もおすすめです。
紅茶工場見学:
ヌワラエリヤに来て紅茶工場を巡らない手はありません。
代表的な工場はペドロ茶園 (Pedro Tea Estate)、ダムロ・ラブーケリー茶園、ブルーフィールド茶園など。各ファクトリーでは栽培から製茶までの工程を無料または安価で見学ツアーしており、日本語ガイドはいませんが英語で丁寧に説明してくれます。
摘まれた茶葉が巨大な乾燥槽で攪拌・発酵され、香り豊かな紅茶になる過程は見ていて飽きません。見学後はティーテイスティングもあり、飲み比べしながらお気に入りを購入できます。予約不要の所が多いですが、午前~昼過ぎまでしか稼働していない工場もあるため午前中の訪問がベターです。



中には茶摘み体験ができる工場もありますので、ぜひ童心に返ってカゴを持って摘んでみてください♪
※ちなみに、日本の人気グループSnow Manの目黒蓮さんが出演した「キリン 午後の紅茶」のCMは、ここヌワラエリヤの茶畑と紅茶列車が舞台になっています。ファンの方は「あのCMの場所だ!」と感激するかもしれませんね。


ヌワラエリヤのグルメ&食事情報
高原リゾートのヌワラエリヤでは、紅茶に合うグルメから地元ならではの料理まで食事も旅の楽しみ。ここでは押さえておきたいグルメ情報をまとめます。
本場で楽しむアフタヌーンティー:
ヌワラエリヤに来たら是非体験したいのがホテルでのアフタヌーンティーです。
伝統的な三段トレイに盛られたスコーンやサンドイッチ、ケーキを優雅にいただきながら名産の紅茶をすする時間は格別。ザ・グランドホテルでは庭園を望むティーラウンジで提供しており、一人Rs.3,500前後(約1,500円)で気軽に参加できます。
やや高価ですがボリューム満点でランチ代わりにも。予約不要ですが席が埋まることもあるので、心配なら事前にホテルに確認すると安心です。



他にもジェットウィング・セントアンドリュースやヒルクラブなど各所で特色あるハイティーが楽しめます。午後3~5時頃までの提供なので、観光の合間にぜひどうぞ。
新鮮高原野菜のカリーとスープ:
ヌワラエリヤの冷涼な気候が育む新鮮野菜は、料理にも活かされています。



宿やレストランでは地元産のジャガイモやニンジン、リーキ(西洋ネギ)などを使った野菜カレーが絶品!スパイスの風味に野菜の甘みが溶け込み、ご飯(ライス)との相性も抜群です。
また肌寒い夜には野菜スープやシチューも人気。イギリス文化の影響でポタージュ系スープを出すお店も多く、特にGrand Hotel内のレストランで供されるポタフー(ポトフ)風スープは体の芯から温まります。ベジタリアンの方でも安心して食べられるメニューが多いのも嬉しい点です。
多国籍なレストラン事情:
ヌワラエリヤは観光地のため様々な国の料理が楽しめます。スリランカ料理以外にインド料理の人気店「Grand Indian」では本格カレーとナンが評判で、行列ができることも。
中華料理がお好みなら地元ホテル内の「華園」レストランや、タイ料理の「Grand Thai」もあります。町のメインストリート沿いにはピザやパスタが食べられるカジュアルなカフェ「Salmiya」や、西洋料理から中華まで揃う老舗食堂「Milano」などもあり、食べ歩きには困りません。



せっかくなので地元のスリランカ料理も体験してみましょう。中心部の食堂ではライス&カリーのセットや、ホッパー(米粉クレープ)、コットゥロティ(ロティを刻んで炒めたB級グルメ)などが手頃な値段で味わえます。
香辛料の効いたローカルフードに挑戦するのも旅の醍醐味です。
ストロベリースイーツと紅茶スイーツ:



前述した苺はグルメシーンでも大活躍。ヌワラエリヤのストロベリーファーム併設カフェでは、苺たっぷりのパンケーキや苺ピザなんてユニークなメニューも!
甘酸っぱい苺とチーズの組み合わせが意外な美味しさで、SNS映えも狙えます。また紅茶の街ならではの紅茶スイーツも試したいところ。
茶葉を使ったシフォンケーキや、アールグレイ風味のクッキーなどを出すベーカリーもあります。ティーショップでは紅茶リーフ入りのチョコレートなんかも売っていて、お茶好きにはたまりません。散策中に見つけたカフェでティータイムして、お気に入りのスイーツに出会うのも素敵ですね。
アルコール事情:
ヌワラエリヤはムスリムやヒンドゥーの住民も多い土地柄もあり、お酒を提供する店はホテルのバーや特定のレストランに限られます。夕食時にビールを一杯、という場合はホテル内のバーを利用すると良いでしょう。
スリランカ地元ビールのライオンラガーや、ヤシの花から作る地酒トディなどがメニューにあれば試してみるのも面白い経験です。なお、公の場での飲酒は控え、節度を持って楽しみましょう。
まとめ:ヌワラエリヤ旅行のポイント
スリランカのヌワラエリヤは、美しい自然と紅茶の香りに包まれた高原リゾートです。初めて訪れる方も、このガイドを参考に計画すれば安心して楽しめることでしょう。最後に旅の要点を箇条書きでまとめます。
- 涼しい高原気候:年間平均16℃ほどで朝晩は冷え込みます。上着や長袖を必ず持参し、雨具も用意すると安心。特に冬(11~2月)は防寒必須。
- ベストシーズン:天気が安定する1~3月がおすすめ。4月は祭りで賑やか&繁忙期。5~8月も比較的快適で混雑少なめ。10~11月は雨季で要注意。
- アクセス:キャンディからの高原鉄道で景色を楽しみながら行くのが人気。コロンボからは車移動で約6時間。ナヌオヤ駅から町まではタクシーorトゥクトゥクで20分程度。
- 治安:比較的良好で穏やかな街。夜間の一人歩きは避け、移動は車両を利用。貴重品管理やスリ対策など基本的な注意は怠らずに。
- 紅茶&お土産:紅茶好きの聖地。工場巡りで本場のセイロンティーを堪能し、お土産に茶葉を購入しましょう。苺ジャムなど高原ならではの特産品も要チェック。
- 絶景スポット:ホートンプレインズのWorld’s Endや茶畑ビュー、グレゴリー湖の夕景など見どころ多数。早朝の雲海や朝日はとびきり美しいので是非挑戦を。
- 高級ホテル:伝統薫るコロニアル調のホテルが充実。グランドホテルやティー・ファクトリーなどに宿泊すれば優雅な時間を過ごせます。予算に合わせて非日常ステイを。
- グルメ:ホテルでのアフタヌーンティー体験は必須!地元料理も野菜たっぷりで美味。寒い夜はスープやカレーで温まり、紅茶スイーツも楽しみましょう。



澄んだ空気と緑のじゅうたんに心癒やされるヌワラエリヤ。日本では味わえないゆったりと流れる時間とともに、どうぞ素敵な旅の思い出を紡いでください。きっとあなたもこの高原の町のファンになるはずです。🍂✨