アジアは、ひとり旅でも気軽に飛び込める多彩な魅力が詰まった大きな宝箱です。

日本からのアクセスが良く、フライト時間や予算を抑えつつも、国ごとにまったく異なる文化・歴史・自然が待ち受けています。屋台で1杯の麺をすするだけでも現地の生活リズムに溶け込め、SNSで気軽に情報を集めればガイドブックにないローカル体験にも手が届きます。
英語や簡単な現地語でコミュニケーションできる国が増え、女性一人でも安心して動ける交通インフラが整備された都市も多いのが心強いところ。
世界遺産クラスの遺跡やエメラルドの海、雄大な山岳風景、そしてフレンドリーな笑顔――短い休暇で非日常をたっぷり味わえるのがアジアの醍醐味です。物価の安さも見逃せません。
LCC路線や高速鉄道、配車アプリが発達し、思い立ったらすぐ次の町へ移動できる機動力も魅力です。視野が広がり、自分のペースで世界を感じる喜びを思い切り味わいましょう。
今回は旅行するのにおすすめなアジアの国を国ごとに簡単に魅力を紹介していきたいと思います!
インド

広大で多様なインドは、歴史的遺産から自然の絶景まで旅人を惹きつける魅力が満載です。
タージマハルをはじめとする世界遺産の建築が各地に点在し、何世紀にもわたる豊かな歴史と文化を肌で感じることができます。カレーに代表されるスパイスたっぷりのインド料理も魅力で、地方ごとに異なる味わいを楽しめます。
移動手段には鉄道が便利で、庶民の足である長距離列車に乗れば異なる地域の風景や人々との出会いも旅の思い出になるでしょう。人々は親切で活気があり、英語も比較的通じるため個人旅行もしやすい国です。物価が安くバックパッカーにも人気ですが、都市部では混雑や騒音もありますので、柔軟な心でインドのカオスを楽しむのがおすすめです。
スリランカ

スリランカは「インド洋の真珠」と称されるほど美しい自然と豊かな文化遺産を持つ島国です。内陸部の高原には緑の茶畑が広がり、世界的に有名なお茶を産出しています。
シーギリヤ・ロックや仏歯寺(ダラダーマーリガーワ寺院)などの世界遺産を巡れば、古代王朝の歴史と仏教文化に触れることができます。
国民はとても親日的で温かく、個人旅行者にもフレンドリーに接してくれるため、初めての一人旅でも安心感があります。インドよりもこぢんまりした国土なので移動しやすく、鉄道に揺られて紅茶の産地ヌワラエリヤへ向かったり、南海岸のリゾートでビーチを楽しんだりと、多彩な楽しみ方ができる穏やかな癒しの旅先です。
タイ

タイは東南アジアを代表する旅行先で、初めての海外旅行にも訪れやすい国です。首都バンコクでは黄金に輝く寺院(ワット・プラケオやワット・アルンなど)が見どころで、街中では屋台で気軽に本場のタイ料理を味わえます。
トムヤムクンやパッタイなどのグルメは日本人にも人気で、安くて美味しい食事に感動するでしょう。また南部へ足を延ばせばプーケットやサムイ島などエメラルドのビーチが広がり、アイランドホッピングやマリンスポーツでリゾート気分を満喫できます。
北部チェンマイでは山岳地帯の涼しい気候の中、伝統工芸や象との触れ合い体験も魅力です。交通インフラが整い治安も比較的安定しているので、個人旅行でも移動が簡単で、微笑みの国と呼ばれる通り人々の優しさに触れながら安心して旅ができます。
ベトナム

ベトナムはフランス統治の面影を残す街並みと豊かな自然が調和した、個人旅行にも人気上昇中の国です。首都ハノイの旧市街ではフランス風の建築やカフェが立ち並び、ベトナムコーヒーを飲みながら散策するだけで絵になります。
世界遺産の古都ホイアンではランタンが灯るノスタルジックな町並みを楽しみ、南部ホーチミン市では活気ある都市生活を感じられます。
グルメ好きにはフォー(米粉の麺)やバインミー(フランスパンのサンドイッチ)など、地域ごとに異なるベトナム料理が魅力で、どれも安くて美味しいのが嬉しいポイントです。
ハロン湾やニンビンの奇岩風景など自然の絶景も豊富で、クルーズ船やボートツアーでゆったり景色を堪能できます。物価が安く長期旅行もしやすい上、近年は日本語を話せる現地ガイドも増えており、親日的な雰囲気の中で安心して旅を楽しめるでしょう。
カンボジア

カンボジアは壮大な歴史遺産アンコールワットを擁することで有名で、東南アジアの中でも神秘的な魅力にあふれた国です。
アンコール遺跡群の中でもアンコールワットやバイヨン寺院の巨大な石像群は必見で、日の出・日の入りには遺跡が黄金色に染まり神秘的な光景に出会えます。
首都プノンペンでは王宮やシルバーパゴダなどの観光に加え、クメール文化の歴史にも触れることができます。物価が低く宿泊費や食事が安いため、長期滞在やバックパッカー旅にも適しており、欧米からの旅行者にも人気です。
伝統料理のアモック(魚のココナッツ蒸しカレー)などローカルフードも優しい味わいで、日本人の口に合いやすいでしょう。近年は治安も改善傾向にあり、人々も穏やかで親切なので、遺跡巡りから田舎町ののんびり旅までゆったりと楽しめる隠れた名所です。
シンガポール

シンガポールは東南アジア随一の近代的な都市国家で、清潔で安全な環境から個人旅行初心者にもおすすめの国です。街には多民族国家ならではの多彩な文化が共存し、チャイナタウンやリトルインディア、アラブストリートなど各エリアで異なる雰囲気を味わえます。
屋台街(ホーカーズ)ではチキンライスやラクサ、サテーなど各民族のグルメが手頃な価格で楽しめ、ミシュラン掲載の屋台料理があるほど食のレベルが高いです。
見どころも充実しており、ガーデンズ・バイ・ザ・ベイの近未来的な植物園や、マーライオン像、世界最大級の屋上プールを擁するマリーナベイ・サンズなど、写真映えスポットがコンパクトにまとまっています。
治安の良さは世界トップクラスで、公共交通機関も発達しているため移動に困ることもありません。近未来都市の洗練と東南アジアの活気が融合したシンガポールは、短期旅行でも満足度の高い充実した旅先です。
マレーシア

マレーシアは多民族社会ならではのバラエティ豊かな文化と観光資源を楽しめる国です。首都クアラルンプールでは近代的な高層ビル群と、屋台が軒を連ねる下町が共存し、ペトロナスツインタワーの展望台からは大都会のパノラマを一望できます。
マレー系・中華系・インド系の文化が混ざり合うことで生まれた食文化も魅力で、ナシレマや肉骨茶、ニョニャ料理など一国で世界の味を堪能できます。世界遺産の街マラッカやジョージタウン(ペナン島)では、植民地時代の建築とマレー文化が融合したレトロな街歩きを楽しめます。
自然好きには、ボルネオ島サバ州での熱帯雨林トレッキングやオランウータンとの出会い、コタキナバル近郊のアイランドホッピング、紅茶の高原リゾート・キャメロンハイランドなど見どころが豊富です。比較的治安も安定し物価も手頃なため、長期滞在して都市と自然の両方をゆっくり味わう旅にも適した懐の深い国です。
フィリピン

フィリピンは7,000以上の島々からなる南国リゾート天国で、ビーチ好きにはたまらない目的地です。特にボラカイ島の白砂ビーチやパラワン諸島エルニドの奇岩と透明な海は世界有数の美しさで、シュノーケリングやダイビングを存分に楽しめます。
また首都マニラや古都ビガンでは、スペイン統治時代の影響を受けたコロニアル建築や石畳の街並みが残り、アジアと欧州の文化が融合した独特の雰囲気を味わえます。英語が公用語の一つであり、日本人旅行者に対しても現地の人々は明るく話しかけてくれるためコミュニケーションが取りやすいです。
庶民的な食堂で味わうシニガン(スープ料理)やアドボ(肉の煮込み)などフィリピン料理も素朴で親しみやすい味です。物価は安く交通手段ではカラフルなジープニーが名物ですが、離島へは国内線飛行機やフェリー移動が必要な点だけ計画に入れておきましょう。陽気でホスピタリティ溢れるフィリピンでは、島巡りから都市観光まで笑顔あふれる旅になること間違いありません。
ラオス

ラオスは東南アジアの中でものんびりとした空気が流れる内陸国で、ゆっくり旅をしたい人におすすめです。
古都ルアンパバーンは町全体が世界遺産に指定されており、朝の托鉢風景や黄金の寺院(ワット・シェントーンなど)が神秘的な静けさを醸し出します。
首都ビエンチャンも素朴な雰囲気で、街のシンボルであるパトゥーサイ(凱旋門)やタート・ルアン(仏塔)など緩やかに観光できます。
手付かずの自然も豊かで、バンビエンでは石灰岩の山々と川が織りなす風景をカヤックやチュービングで楽しむバックパッカーも多いです。
タイやベトナムに比べ観光地化が穏やかな分、物価が安く素朴な人情に触れられるのもラオス旅行の魅力でしょう。派手さはないものの、人々は穏やかで治安も安定しているため、一人旅でもスローライフを体感しながら安心して過ごせる隠れた癒しの国です。
インドネシア

インドネシアは1万を超える島々からなる多民族国家で、島ごとに異なる文化と自然を楽しめるダイナミックな旅先です。特に人気のバリ島は、エキゾチックなヒンドゥー文化とビーチリゾートが融合した楽園で、寺院めぐりやヨガ、スパ、美しいサンセットを満喫できます。
またジャワ島の古都ジョグジャカルタでは、世界遺産の仏教寺院ボロブドゥールやヒンドゥー教寺院プランバナンなど壮大な遺跡があり、歴史好きにたまらないスポットです。大都市ジャカルタは近代的な高層ビル群の一方、ローカル市場で庶民の生活を垣間見ることもできます。
さらにコモド島では世界でここだけのコモドドラゴンに出会えたり、スマトラ島やボルネオ島ではオランウータンなど野生動物の棲む熱帯雨林が広がっています。
物価は安く国内の移動手段も飛行機から船まで多彩ですが、その分計画は必要です。イスラム教文化圏でもあり礼儀に留意しつつ、多様性に富むインドネシアの冒険的な旅を楽しんでみてください。
ネパール

ネパールは世界の屋根エベレストをはじめとするヒマラヤ山脈の玄関口で、トレッキング好きに憧れの地です。首都カトマンズではレンガ造りの建物が並ぶダルバール広場や仏教寺院スワヤンブナートなど歴史的建造物が数多く、ヒンドゥー教と仏教が共存する独特の信仰文化が感じられます。
街中ではプジャ(礼拝)の音や香が漂い、日常の中に神々が息づく光景に心打たれるでしょう。郊外のポカラはアンナプルナ連峰の麓に位置し、穏やかなペワ湖と雪山の絶景が楽しめるリゾート地です。
ここを拠点に標高の高くないハイキングから本格的なヒマラヤ登山まで挑戦でき、初心者でもガイドを頼めば安全に高山の自然を満喫できます。
物価が安く長期滞在にも向いており、人々も親日的でフレンドリーなので、一人旅でも現地で仲間を見つけやすい雰囲気です。大自然の懐に抱かれ心身ともにリフレッシュできるネパールは、文化探訪とアウトドアの両方を満喫できる魅力的な国です。
ミャンマー

ミャンマーは悠久の歴史と手つかずの伝統文化が色濃く残る、神秘的な魅力を持つ国です。特にバガンの大平原に点在する2000以上のパゴダ(仏塔)は圧巻で、熱気球に乗って朝焼けに浮かぶ仏塔群を眺める体験は一生の思い出になるでしょう。
旧首都ヤンゴンではシュエダゴン・パゴダが街を見守り、参拝する人々の敬虔な姿からミャンマーの信仰深さが伝わってきます。
インレー湖では水上生活を営む人々や伝統漁法(片足でオールを操る漁師)の風景に出会え、素朴な農村部の暮らしを垣間見ることができます。長い間観光地化が遅れていたため人々は純朴で親切、外国人旅行者にも笑顔で接してくれ、英語も観光地では徐々に通じるようになっています。
近年は情勢の変化もありますが、基本的に主要観光地の治安は安定しており、時間がゆっくり流れるミャンマーでは仏教の国ならではの穏やかな空気に包まれながら、心洗われる旅ができるでしょう。
パキスタン

パキスタンは雄大な自然と歴史的遺産を併せ持つ、冒険心をくすぐる旅先です。北部にはカラコルム山脈やヒマラヤ山脈が連なり、フンザやスカルドゥでは8000メートル級の峰々に囲まれた絶景に出会えます。
特にフンザ渓谷は春の杏の花や秋の紅葉が美しく、秘境ながら近年バックパッカーに人気です。一方、都市部ラホールやカラチではムガル帝国時代のモスクや城塞などイスラム建築の傑作が残り、中東と南アジアの文化が融合した独自の雰囲気があります。
ラホールのバードシャヒー・モスクやシャーリマー庭園は必見で、その壮麗さに圧倒されるでしょう。料理はスパイスが効いたカレーやケバブが中心ですが、ヨーグルトを使ったマイルドなものも多く日本人にも親しみやすい味です。
人々はとても親切で客人をもてなすホスピタリティ精神が強く、一人旅でも現地の人と交流しやすいです。ただし観光環境はまだ発展途上のため、移動や情報収集は慎重に計画しましょう。冒険好きにはポテンシャル溢れるパキスタンで、秘境探検と文化交流の醍醐味を味わえます。
バングラデシュ

バングラデシュは豊かな水と緑に恵まれた南アジアの国で、素朴な人情と独自の文化に触れられる穴場的存在です。首都ダッカはリキシャ(三輪タクシー)の洪水と人いきれで活気がありますが、モスクやバザールなど下町散策では庶民の生活感を肌で感じられます。
郊外へ出れば世界最大のマングローブ林スンダルバンスが広がり、ベンガルトラやワニといった野生動物の生息地としても有名です。またシレット地方では紅茶畑が広がり、丘陵地帯の緑のじゅうたんを眺めながらのんびり過ごすのもおすすめです。
食事はインドに似たカレー文化ですが、淡水魚のカレーやダル(豆スープ)など優しい味が多く、日本人にも食べやすいでしょう。観光客がまだ少ない分、人々は外国人に興味津々で、街中で声をかけられたり写真を一緒に撮ろうと頼まれたりすることもありますが、それも交流のうちと楽しめる寛容さがあればきっと打ち解けられます。
全体的に物価が安く予算を気にせず長逗留でき、飾らない人々の笑顔に癒やされるバングラデシュは、ディープな南アジア体験ができる隠れた旅先です。
マカオ

マカオは中国の一特別行政区で、かつてのポルトガル統治時代の面影と東洋文化が融合したエキゾチックな雰囲気が魅力です。
世界遺産に登録されたマカオ歴史地区では、セナド広場や聖ポール天主堂跡など南欧風の建築と中華街のような通りが調和し、不思議な景観を生み出しています。
小さなエリアに見どころが凝縮しているため、徒歩で気ままに散策しながらエッグタルトやポルトガル料理のグルメを楽しむのもおすすめです。現代のマカオは「東洋のラスベガス」と呼ばれるほど巨大なカジノリゾートが林立し、夜になると華やかなネオンが輝き活気づきます。
カジノに興味がなくても噴水ショーや豪華ホテル巡りなどエンターテイメント性が高く、非日常を味わえます。治安が良く街は清潔で、言語は広東語ですが観光地では英語や時に日本語も通じます。香港から高速フェリーで約1時間というアクセスの良さもあり、日帰り旅行や香港との周遊にも組み込みやすい便利で魅惑的な目的地です。
香港

香港は超高層ビルが立ち並ぶ近未来的な都市景観と、下町の活気ある市場や老舗食堂が共存するエネルギッシュな都市です。ビクトリア・ピークに登れば、100万ドルの夜景と称される香港島と九龍半島のパノラマが望め、昼夜で異なる表情を見せてくれます。
街中ではトラム(路面電車)やスターフェリーなどレトロな乗り物に乗って移動しつつ、女人街やテンプルストリートのナイトマーケットで買い物交渉を楽しむのも香港ならではの体験です。飲茶文化が根付く香港ではエビ蒸し餃子やチャーシューまんなどの点心をローカル茶楼で味わえ、ミシュラン掲載の安旨グルメ店も多数あります。
東西が交わる歴史を持つため、繁華街にキリスト教会と関帝廟が隣り合うなどユニークな光景にも出会えます。治安は良好で地下鉄やバスなど公共交通網が発達し、一人でも迷わず観光スポットを巡れるでしょう。ショッピングから食べ歩き、絶景まで凝縮された香港では、短い滞在でも濃密で刺激的な旅になること間違いありません。
中国

中国は広大な国土に56の民族が暮らす多様性豊かな国で、そのスケールに圧倒される旅ができます。
首都北京では万里の長城や紫禁城(故宮)など、歴代王朝の威光を伝える世界遺産が点在し、中国4000年の歴史を肌で感じることができます。西安では秦の始皇帝陵の兵馬俑という壮大な地下遺産に驚かされ、上海では外灘のレトロ建築群と浦東新区の超高層ビル群が混在する近未来都市の光景に目を見張るでしょう。
自然も雄大で、桂林の奇岩と川が織りなす水墨画のような風景や、張家界の柱状奇岩、九寨溝のエメラルド色の湖など思わず息を呑む絶景が各地に広がります。
中華料理の本場だけあり、北京ダックや四川麻婆豆腐、広東飲茶、小籠包などグルメの幅も無限大で、地域ごとに違う味を試す楽しみもあります。都市部では英語表記も増え旅行しやすくなっていますが、地方では言語の壁があるため翻訳アプリが役立つでしょう。その壮大な国土に潜む古今東西の魅力を少しずつひも解く旅は、きっと一生の思い出になるはずです。
モンゴル

モンゴルは広大な草原がどこまでも広がる大自然の国で、遊牧民の伝統的な生活文化を体験できるユニークな旅先です。首都ウランバートルを一歩出れば、緑のステップ(草原)が地平線の彼方まで続き、夏には青い空の下で馬が駆ける光景に出会えます。
ゲル(遊牧民の移動式住居)に宿泊して満天の星空を眺めたり、乗馬で草原を散策したりと、都市生活では味わえない雄大なスケールのアウトドアが楽しめます。ゴビ砂漠では砂丘のキャンプや恐竜の化石発掘地巡りなど冒険心をくすぐる体験も可能です。
毎年7月に開催されるナーダム祭ではモンゴル相撲や競馬、弓術の三大競技が行われ、伝統衣装をまとった人々で街が賑わい文化に触れる良い機会となります。料理は羊肉を使った素朴なものが多く、日本人にも食べやすい味です。
治安は比較的安定しており、人々もおおらかで親日的ですが、広大な国土ゆえ移動はツアーや車チャーターが必要になることもあります。大地の鼓動を感じながら非日常に浸れるモンゴルは、心に深く残る感動を与えてくれるでしょう。
トルクメニスタン

トルクメニスタンは中央アジアに位置する知る人ぞ知る旅先で、謎めいた独自の文化と史跡が魅力の国です。有名なのは地獄の門とも呼ばれるダルヴァザのガスクレーターで、砂漠の真ん中で天然ガスが燃え続ける巨大な穴は夜になると炎の海のように輝き、その光景はまさに異世界です。
首都アシガバートは白い大理石の建物が林立し、整然と整備された近未来都市の様相を呈しています。同時にかつてシルクロードの要衝だったメリブ(メルブ)やニサといった古代遺跡も残されており、悠久の歴史を感じさせます。観光インフラは整備途中ですが、その分他の観光客にほとんど会わない特別な体験ができます。
公用語はトルクメン語ですがロシア語も通じ、英語は限定的なのでガイドを手配すると安心です。政情の関係で自由旅行が難しい面もありますが、安全面は比較的安定しており、事前準備をしっかりすれば未知なるトルクメニスタンで大冒険ができるでしょう。神秘と驚きに満ちたこの国は、一味違う経験を求める旅人におすすめです。
ブータン

ブータンは「幸福の国」として知られ、手つかずの自然と仏教文化を大切に守り続けているヒマラヤの小王国です。
外国人観光客の受け入れに制限を設けているため観光地も静かで落ち着いており、伝統的な家並みが残る街では男性はゴ、女性はキラという民族衣装を身に着けて生活している光景が見られます。
断崖に建つタクツァン僧院(虎の巣寺院)はブータンを象徴する絶景スポットで、登頂して目前に広がる荘厳な景色には心を奪われます。首都ティンプーや古都パロでは、ゾンと呼ばれる城塞寺院や市場を巡りながらブータンならではの素朴な暮らしに触れることができます。
国民総幸福量(GNH)を掲げるだけあり、人々は穏やかで親切、街にはゴミひとつなく清潔で治安も非常に良好です。標高が高いので移動はゆっくりですが、山々に囲まれた大自然の中で深呼吸すれば心の底からリラックスできるでしょう。費用は高めになりますが、それに見合う精神的な充足感を得られる特別な旅先がブータンです。
台湾

台湾は日本から近く気軽に行ける上に、食・文化・自然のバランスが良い親日の旅先です。台北など都市部では日本語を目にしたり話せる人も多く、言葉の心配が少ないため個人旅行初心者にも安心です。
夜市(ナイトマーケット)文化が盛んで、士林夜市や饒河街夜市では小籠包や胡椒餅、タピオカミルクティーなどの絶品グルメを食べ歩けます。
台北近郊の九份はノスタルジックな山あいの町で、赤提灯が灯る風景はまるで映画の中に入り込んだような雰囲気です。自然も豊かで、太魯閣渓谷の大理石峡谷や阿里山のご来光、南部墾丁の美しいビーチなど多彩な景観が楽しめます。
日本統治時代の建物が残る街もあり、温泉や日本式の喫茶店などどこか懐かしい要素に出会えるのも魅力です。交通インフラは新幹線や在来線、バスが発達しており、ICカード利用でスマートに移動可能です。温かい人情と活気あふれる台湾では、短期旅行から長期滞在まで充実した時間を過ごせるでしょう。