こんにちは!今回はスリランカで近年注目を集めているアンブルワワタワーをご紹介します。Instagramで話題沸騰中の新名所であり、そのユニークな外観から日本では「ドラゴンボールのカリン塔が実在した!」と話題になったスポットです。


20代のアクティブな旅行好きや小さなお子さん連れの家族にも魅力的なこの場所は、アクセスの良さと圧巻の絶景、さらに深い歴史・文化背景とインスタ映え要素まで兼ね備えています。
それでは、アンブルワワタワーの魅力を余すところなく徹底ガイドしましょう。
アンブルワワタワーとは?多宗教が共存する不思議な塔
アンブルワワタワー(Ambuluwawa Tower)はスリランカ中央部の町ガンポラ(Gampola)近郊、標高約1,000mの山頂にそびえる白い螺旋状の塔です。





正式名称は「Ambuluwawa Religions Center and Biodiversity Complex」(アンブルワワ多宗教センターおよび生物多様性コンプレックス)で、2006年12月18日にオープンしました。
名前が示す通り、この塔の周囲には仏教寺院・ヒンドゥー教寺院・イスラム教のモスク・キリスト教の教会が隣り合って建てられており、多様な宗教が共存する象徴的な施設となっています。



塔そのものは仏教の仏塔(ストゥーパ)をモチーフに設計されており、白亜の尖塔にらせん状の階段が巻き付く独特の外観です。地元では施設全体を指してアンブルワワ寺院(Ambuluwawa Temple)とも呼びます。
アンブルワワタワーの高さは細長い尖塔部分で約48m、下部の太い基壇部分も含めると約110〜111mに達します。
塔自体の高さは東京の高層ビルなどと比べれば控えめですが、塔が建つ山の標高が約1085m(海抜)もあるため体感的な高度感は桁違いです。



実際、塔の足元から谷底までの高低差は最大で600mにもなり、そのスリルは想像以上です。このため「天空に届く塔」として知られるドラゴンボールのカリン塔と見た目が似ているだけでなく、登ったときのスリルも相まってSNSで話題になったわけですね。


💡豆知識:カリン塔との高さ比較…ドラゴンボールに登場するカリン塔は成層圏まで届くほどとされ、その高さは推定6,000~7,000mにも及ぶとも言われています。それに比べればアンブルワワタワーの高さ110mは可愛いものですが、螺旋階段のデザインも相まって「リアルカリン塔」と呼ぶにふさわしい雰囲気を醸し出しています。
さらにアンブルワワの山全体が生物多様性保護区となっており、約80科200種もの植物が生息しています。山頂エリアには大小3つのため池も配置されていて、これら自然環境の保全と宗教的調和の理念を融合させた施設なのです。
この壮大なプロジェクトを推進したのは後にスリランカの第14代首相となったD. M. ジャヤラトゥナ氏で、1997年から開発が始まり約10年の歳月をかけて完成しました。もともと一般人の立ち入りが禁止されていた山でしたが、2007年から一般公開されています。


なおアンブルワワタワーにはもう一つユニークな側面があります。
それは、この塔が地元では「ゴヴィ・ジャナ・チェーティヤ(農民の仏塔)」とも称され、建築デザインにスリランカの農業文化へのオマージュが込められている点です。



塔を構成する仏塔部分は三層構造になっており、基部は米俵(稲の穂の山)、中段はカボチャ(ワッタッカ)、そして上部は果物を象った形状になっているとされています。
これは「国の農民たちへ捧げる仏塔」として設計者が意図したもので、スリランカの主要な稲作農家・野菜農家・果樹農家をそれぞれ象徴しているのだそうです。
塔そのものの宗教的意義とあわせ、こうしたユニークな文化的背景も知っておくと訪問がさらに興味深いものになるでしょう。
それでは次に、このアンブルワワタワーへの具体的な行き方やアクセスの良さについて見ていきましょう。
アンブルワワタワーへの行き方・アクセスの良さ
結論から言えば、アンブルワワタワーはアクセス良好で日帰り観光も十分可能なスポットです。
場所はスリランカ中央州キャンディ県ガンポラという町の郊外で、人気観光地キャンディから南へ約20〜28kmほどの位置にあります。





大都市コロンボからも車で約3時間と比較的行きやすい距離です。ここでは主なアクセス手段と所要時間、道中のポイントについて詳しく解説します。


🚗 車(チャーター/タクシー)で行く
コロンボのバンダラナイケ国際空港や首都コロンボ市街からアンブルワワタワーへは、車で約3時間です。



キャンディ市内からは車でわずか1時間〜1時間半程度(28km)と非常に近く、ドライバー付きの専用車を手配すれば日帰りで楽に往復できます。


例えばキャンディ発着のプライベートツアーでは、午前中に別の観光地を回ってから午後にアンブルワワに立ち寄るプランも組まれています。



途中の道路事情も良好ですが、山頂付近は勾配が急になるためアンブルワワ山の麓で車を降りて、現地のトゥクトゥク(三輪タクシー)に乗り換える必要があります。
アンブルワワ寺院手前の一部区間は車両進入が規制されており、一般の四輪車は駐車場までしか入れないためです。麓の駐車場から塔の入口ゲートまでは約2.5~3kmの山道で、トゥクトゥクで15~20分程度の距離になります。
現地ではドライバーがトゥクトゥクの手配や料金交渉を代行してくれる場合が多いので安心です。なお、このトゥクトゥク代は往復でだいたい1台あたり1,500スリランカルピー程度(待ち時間込み)です。




🚆 電車(鉄道)で行く
スリランカの鉄道を利用するのも、旅情があっておすすめの方法です。


最寄り駅はガンポラ駅で、キャンディ駅からガンポラ駅までは直通列車で約30分、コロンボのペター駅からは急行で約3時間ちょっとです。キャンディ発・コロンボ発ともに朝6時台から数本の便が運行されています。



車窓からの景色を楽しみながら移動できるのが鉄道の魅力ですね。ガンポラ駅に着いたら、駅前で待機しているトゥクトゥクを捕まえて山頂まで向かいましょう。
トゥクトゥクの往復料金相場は500〜1,000ルピー程度といわれています(交渉次第ですが、外国人旅行者の場合多少上乗せされる可能性もあります)。
ガンポラ駅からアンブルワワタワーの麓ゲートまでは前述の通り約15~20分です。実はガンポラ駅のホームからアンブルワワの塔が小さく見えるほど近い距離で、駅を降りた瞬間から目的地を視認できるのもワクワクします。
🚌 バスで行く
バスを使ったアクセスも可能です。キャンディ市内のバスターミナルからガンポラ行きの路線バスが頻繁に出ており、所要約1時間・運賃はわずか100スリランカルピー前後(約50~60円)と非常に安価です。



ローカルバスはやや混み合うこともありますが、スリランカの人々との触れ合いを楽しみたい方には良い体験になるでしょう。コロンボからはガンポラ直通のバス路線が無いため、いったんキャンディで乗り換える形になります。
ガンポラに到着した後の山頂までは、上述のとおりトゥクトゥクに乗り換えてください。
🚶 徒歩で登る場合
健脚に自信がある方や冒険心旺盛な方は、麓のエントランスゲートから歩いて山頂まで登ることもできます。距離は約2.5~3kmですが急坂が続く道のりなので、徒歩だと1時間弱は見ておいた方が良いでしょう。
途中には熱帯の植物や野鳥の声を楽しめる自然豊かな道が続き、車では味わえない爽快感があります。



ただし炎天下ではかなり体力を消耗するため、朝夕の涼しい時間帯に挑戦することをおすすめします。小さなお子様連れの場合は無理せずトゥクトゥクを利用しましょう。


開館時間と料金
アンブルワワ・バイオダイバーシティ・コンプレックス(塔を含む施設全体)は毎日8:30〜17:00まで一般公開されています。
入場料は外国人観光客の場合一人2,000ルピー(2024年現在、約7ドル)です。スリランカ在住の地元民向けには300ルピー程度と大幅に安く設定されています。



チケットは山頂ゲートの受付で購入します。なお、塔へ登る際に人数制限や順番待ちが発生する場合があるため、混雑を避けたい場合は平日の朝早い時間に訪れるのが狙い目です。
土日や祝日はスリランカ各地から校外学習の学生や家族連れが訪れ、かなり賑わいます。特に午後になると天候が崩れやすく、雲に覆われて視界が悪くなることもあるため、午前中〜正午頃までに塔の頂上を目指すプランがおすすめです。
以上のように、アンブルワワタワーは決して「行きづらい秘境」ではなく、公共交通機関からチャーター車まで多彩なアクセス手段が用意されています。キャンディやヌワラエリヤ方面へ旅行する際は、旅程に組み込みやすい立地なので是非足を延ばしてみてください。
次の章では、アンブルワワタワーから眺める壮大なパノラマビューと絶景の魅力についてご紹介します。
絶景スポットとしての魅力:360度パノラマとスリル満点の天空体験
アンブルワワタワー最大の魅力は、なんといっても山頂の塔から望む360度の大パノラマ絶景です。




中央州でも稀な独立峰の頂に立つため、周囲を遮るものが一切なく、スリランカの雄大な景観をぐるりと見渡すことができます。



標高約1080mからの眺めは息を呑む美しさで、9つの山脈(ピドゥルタラガラ山〔スリランカ最高峰〕、ナムヌクラ山、スリーパーダ〔聖峰アダムスピーク〕、バタレガラ〔Bible Rock〕、ハンタナ山脈、ナックルズ山脈、サマナラ山、サプタカンヤ〔七姉妹山〕など)を遠望できると公式にも謳われています。
眼下には熱帯の深い緑に覆われた渓谷や段々畑、幾重にも重なる丘陵地帯、遠くにはガンポラの街並みや広大な稲田まで一望できます。視界が澄んだ日には、なんと遥か彼方の海岸線(インド洋)まで見通せることもあるそうです。
特に雨季明けの10~12月頃は空気が乾燥して遠くまでクリアに見渡せ、山並みの稜線や雲海、朝焼け・夕焼けなどドラマチックな風景をカメラに収めることができます。


5~9月は周辺で夕立が発生しやすい季節ですが、塔の上からは「片方の空は雨、反対側は晴れ、そのまた別の方向は霧がかかっている」という不思議な光景を同時に目撃できることもあり、大自然のダイナミックな気象ショーを楽しめます。
塔の途中にはいくつか円形のバルコニー(展望台)が設けられており、登りながら違った高さ・角度から景色を堪能できます。


眼下にくねる鉄道線路を見下ろせば、ちょうど古びた汽車が走っているのが豆粒のように見えることもあり、のどかな田園風景に絵を描いたような彩りを添えています。
360度どの方向を向いても絶景ですから、ぜひ時間をかけてゆっくりと見渡してみてください。
ところで、この塔を語る上で忘れてはならないのが高所ならではのスリルです。


アンブルワワタワーは「恐怖の絶景塔」とも呼ばれるほど、その構造と高さから来るスリリングな体験でも知られています。塔の内部は意外にも近代的なコンクリート造りで、下半分は中心部に幅広の階段が通っているため半分ほどの高さまでは安定感があります。



しかし中腹から上は外周に沿って螺旋階段がむき出しになり、塔が細く絞られるにつれて階段の幅がどんどん狭くなっていきます。最上部近くでは人と人がすれ違うのも困難なほどで、手すりも腰の高さくらいしかなく、吹きさらしの強風も相まって足がすくむ感覚を味わうでしょう。
高所恐怖症の方は途中で断念して降りてしまうケースもあるほどですが、逆に子供たちは平気でスイスイと登り、大人の方が顔を引きつらせている…なんて光景もしばしば見られます。



実際に登った人の感想としては「登り始めから怖い!塔が細くなるにつれて恐怖心がピークに達する」「シーギリヤロック(スリランカの有名な岩山、約200m)より低い塔だけど、標高1000mの山上に細い塔が建っているせいでシーギリヤより怖い」などの声があります。
シーギリヤも高さ200mの断崖絶壁で有名ですが、アンブルワワタワーの場合は高さ110m+山の高さ+構造の狭さが組み合わさり、まさに別次元のスリルなのです。


しかし、ご安心ください。塔の設計上、安全面への配慮もなされています。



例えば外階段の要所要所には壁に固定された鉄製の取っ手があり、掴めば体を安定させられます。また狭い階段しかないように見えますが、ところどころに内側に退避スペースが設けられており、登りと下りの人同士がタイミングを計ってやり過ごせるようになっています。
自分の連れてきた親族や友人に殺意がない限り大丈夫でしょう。日頃から人には優しく接しましょう。
塔自体もしっかりしたコンクリート構造で、見た目よりも頑丈そうだと感じられるでしょう。



絶景と恐怖は紙一重とはまさにこのことで、頂上に辿り着いたときの達成感と景色のご褒美は何物にも代え難いものがあります。「怖いけど最高!」という声が多いのも納得です。
もちろん、高所が苦手な方は無理をせず、塔の途中にある広めの展望スペースや山頂広場から景色を楽しむだけでも十分ですよ。標高が高い分、塔の上まで登らずとも雄大さは感じられます。実際、塔の下に広がる山頂公園からでも写真映えするスポットはたくさんあります。
最後に、安全に楽しむための注意点をいくつか。強風時や雨天時の塔頂上は立ち入り禁止となる場合がありますので、係員の指示には必ず従ってください。



また写真撮影に夢中になって手すりに寄りかかったり乗り出したりするのは厳禁です。塔の手すりは決して高くなく、万が一バランスを崩すと大事故につながりかねません。小さなお子さん連れの場合、登る際は必ず大人と手を繋いで慎重に歩きましょう。
スリル満点の体験と絶景、この二つを同時に味わえるアンブルワワタワーは、間違いなく「登った者にしかわからない景色」を見せてくれるはずです。それでは次に、アンブルワワタワーの歴史的・文化的な側面に注目してみましょう。
歴史と文化的背景:王国の遺産から生まれた多文化共存のシンボル
アンブルワワタワーの背後には、スリランカの歴史と文化が深く刻まれています。この地は14世紀半ばに都がおかれたガンポラ王国の時代から史料に登場し、当時アンブルワワ山は王国の中心地の一つだったと伝えられます。


周囲に高い山々が連なる地形とマハウェリ川の守りに適した立地から、ガンポラ王朝が都として選んだのでしょう。歴史学者によれば、アンブルワワ山は王国の防衛拠点(見張り台)として利用されていた可能性もあるようです。



実際、山麓のゴダガマ村には当時の王宮跡があったとの記録も残っています。ただし15世紀に王朝が移転・滅亡した後、イギリス植民地時代にはこの山一帯もコーヒー農園に転用され、長らく歴史の表舞台から姿を消していました。
そんなアンブルワワ山が再び脚光を浴びるのは20世紀末のことです。地元選出の政治家D.M.ジャヤラトゥナ氏(後の首相)が中心となり、「自然と宗教の調和」をテーマにした公共プロジェクトが1997年に立ち上げられました。



当時郵便・通信・高地開発大臣だったジャヤラトゥナ氏は、自ら若者たちと藪だらけの山を踏査し、登山道や施設の計画を進めたといいます。そして10年の歳月をかけて完成したのが現在のアンブルワワ多宗教センター&生物多様性コンプレックスなのです。
この施設がユニークなのは、冒頭でも触れたように複数宗教の礼拝所が隣接して建てられている点です。
山頂の限られたスペースに、仏教寺院(仏堂)・ヒンドゥー教の小さなコーヴィル(寺院)・イスラム教のモスク・キリスト教の教会が調和するように並んでいます。
そして中央にそびえるアンブルワワタワー(仏塔)は、それら全てを見守るモニュメントのような存在です。


この配置には「多宗教国家スリランカにおける平和共存の象徴」という明確なメッセージが込められています。
スリランカは仏教・ヒンドゥー教・イスラム教・キリスト教が混在する多民族国家ゆえ、歴史上しばしば宗教間の摩擦も経験してきました。



そうした背景もあり、「異なる信仰を持つ人々が共に暮らすこの国で、調和と理解を促進したい」という理念のもと、アンブルワワは建設されたのです。まさに文化的・社会的意義を持ったランドマークと言えるでしょう。
もう一つ忘れてはならないのが、アンブルワワがスリランカ初の生物多様性保護複合施設でもある点です。山全体が保護区に指定されており、約200種類もの植物が生息する様子を観察できます。



これはスリランカで4番目の植物園とも位置付けられており(有名なペラデニヤ王立植物園などに次ぐ存在)、環境教育の場としても機能しています。山道を登る途中には各種植物の案内板があったり、小さなビジターセンターで周辺の生態系について学べたりと、自然好きにはたまらない工夫が凝らされています。
2009年に生物多様性コンプレックスとして正式オープンして以来、学校の環境学習の遠足先として利用されることも多いようです。
また、塔の創設者ジャヤラトゥナ氏の功績を称え、山頂には氏の銅像も建立されています。訪れた際には是非その像も探してみてください。塔へ上る急坂を登り切った先、駐車場の近くに静かに佇んでいます。
このようにアンブルワワタワーは、歴史的遺産(中世王国の山)から着想を得て現代に蘇った文化交流と自然保護のシンボルと言えます。単なる観光スポット以上の深みがある場所なので、訪れた際はぜひ各宗教施設ものぞいてみたり、由来を現地ガイドに尋ねてみたりすると良いでしょう。



きっとスリランカという国の多面性について、新たな発見があるはずです。
インスタ映えポイント満載!撮影スポットと映え写真のコツ
アンブルワワタワーはその奇抜でフォトジェニックな見た目から、SNS映え抜群のスポットとして若い旅行者に大人気です。実際、Instagram上ではスリランカ人や欧米人旅行者を中心にアンブルワワタワーの写真が数多く投稿されており、「#AmbuluwawaTower」「#RealLifeKarinTower」などのハッシュタグで検索すると圧巻の写真がずらりと出てきます。
ここでは、アンブルワワタワーでぜひ撮りたいインスタ映えショットと、その撮影ポイントをご紹介します。
🗼 タワー全景をダイナミックに撮る
まず外せないのが、アンブルワワタワーの全体像を収めた写真です。麓のエントランス付近から見上げるように撮れば、空に向かってそびえる塔の迫力が強調できます。青空を背景に白い塔が映え、まるで空に向かって伸びるカリン塔のような幻想的な一枚になるでしょう。広角レンズを使うと塔の高さ感がより強調されておすすめです。塔の根元近くまで行って見上げるアングルも◎ですが、塔全体がフレームに入るスポットを周囲で探してみてください。例えば駐車場付近や、隣のモスク前あたりからだと塔頂まで綺麗に収まります。
📸 螺旋階段の迫力ショット
アンブルワワタワーといえば外側の螺旋階段。このぐるぐる巻きの階段を強調した写真も見応えがあります。定番は塔の途中のバルコニーから階段部分を切り取るアングル。螺旋状に登っていく人々の様子や、階段の曲線美を収めると「こんな細い階段を登るの!?」と見る人にインパクトを与えられます。上方向から見下ろすように撮れば、高さのスリルも伝わりますし、下から階段を見上げて撮れば螺旋が空に溶け込むような面白い構図になります。晴天時には白い塔と青空のコントラストが美しく、モノクロ写真のような芸術的な一枚にも仕上がります。
🤳 頂上でのパノラマ自撮り
高い場所好きならぜひ挑戦したいのが、塔の頂上でのセルフィーです。頂上部分は人一人がようやく立てるくらいの狭さですが、360度どの方向にも雄大な景色が広がっています。背景に遠くの山々や雲海を入れて撮る自撮り写真は、「天空のスリランカ」を体感できる記念になります。ただし、頂上での撮影は自己責任で十分に注意を払ってください。興奮して身を乗り出しすぎないよう、スマホやカメラも落とさないようストラップを付けるなど対策をしましょう。友人や家族と登った場合は、狭いながらもみんなで肩を寄せ合って集合写真を撮るのも良い思い出になります。頂上で吹き荒ぶ風の中、笑顔で撮った写真は最高の旅の一コマになるでしょう。
🏞️ 宗教施設と塔のコラボ写真
山頂には仏教寺院やモスクなどがあると説明しましたが、これら宗教建築と塔を一緒に写すとスリランカらしさ満点の写真が撮れます。例えば色鮮やかなヒンドゥー寺院の祠越しに塔を背景に入れたり、イスラム風の模様が美しいモスクと塔を同じフレームに収めたりすると、異なる文化が融合するアンブルワワならではのショットになります。こうした写真は「宗教共存」という場所のストーリーも伝わるため、キャプションにその旨を書けば見る人の興味を惹くことでしょう。
🌄 サンセット・サンライズの幻想的ショット
開園時間の関係で夕日は難しいかもしれませんが、運良く夕暮れ時までいられるなら夕焼けに染まる塔の写真は極上です。



空がオレンジや紫色にグラデーションする中に浮かぶ白い塔は、この上なくフォトジェニックです。逆に朝一番に登れば、運が良ければ雲海や朝焼けを背景に神秘的な写真が撮れるかもしれません。
山の天気は変わりやすいので必ずしも狙った景色が見られるわけではありませんが、だからこそ出会えた景色は奇跡の一枚になるでしょう。
最後にハッシュタグの活用もお忘れなく。日本語では#アンブルワワタワー、英語では#Ambuluwawaや#AmbuluwawaTowerなどが使われています。ドラゴンボール好きなら#リアルカリン塔と付けて投稿してみるのもユニークですね。
現地の人もSNS投稿に慣れていて、塔の上でセルフィーをお願いすると気軽に撮ってくれることもあります。ただし混雑時はセルフィースポットで順番待ちになることもあるので、譲り合って楽しく撮影しましょう。


繰り返しになりますが、安全第一で撮影を楽しんでください。【「映え」を意識しすぎて危険なポーズを取らない】というのは鉄則です。
塔から少し離れた場所でも、山頂公園には十分フォトジェニックな背景があります。例えば塔をバックにジャンプする写真や、草原に寝転んで塔を見上げるショットなども面白いですよ。



家族連れなら、お子さんと塔を指差すシルエット写真なんていうのも微笑ましく映えるでしょう。
以上、アンブルワワタワーで押さえておきたいインスタ映えポイントをご紹介しました。旅の思い出づくりにぜひ色々な角度から撮影してみてくださいね!
データで比較!アンブルワワタワーの基本情報
最後に、アンブルワワタワーに関する主要データをまとめた比較表を掲載します。高さや所在地、アクセス手段など、旅行計画の参考にご活用ください。
項目 | アンブルワワタワーのデータ |
---|---|
所在地 | スリランカ 中部州 キャンディ県 ガンポラ郊外 |
標高 | 約1,085 m(山頂の高さ、海抜) |
塔の高さ | 約111 m(全体)、尖塔部分約48 m |
完成年 | 2006年(一般公開開始:2007年) |
正式名称 | Ambuluwawa Tower & Biodiversity Complex(アンブルワワ多宗教・生物多様性複合施設) |
主な施設 | アンブルワワタワー(仏塔)、仏教寺院、ヒンドゥー寺院、モスク、教会、植物園(生物多様性公園) |
入場料 | 2,000スリランカルピー(外国人料金) |
開園時間 | 毎日 8:30〜17:00 |
アクセス | キャンディから車で約1時間+途中からトゥクトゥクで15分/キャンディから列車で約30分(ガンポラ駅下車)+トゥクトゥク15分/他コロンボから車で3時間等 |
別称・俗称 | アンブルワワ寺院(Ambuluwawa Temple)、リアル「カリン塔」 |
(注)上記データは2024年時点の情報です。料金や営業時間等は変更になる可能性がありますので、最新情報は公式発表や現地でご確認ください。
まとめ:アンブルワワタワーの魅力ポイント
- アクセス良好で日帰り可能: キャンディから車で約1時間と近く、鉄道やバスでも行けるため気軽に訪問できます。途中からはトゥクトゥク利用で山頂まで行けるので、家族連れでも安心です。
- 360°の大パノラマ絶景: 標高約1000mの山頂塔からは中央高地の山々や谷、遠くの海岸線まで見渡せる圧巻の景色が広がります。独立峰ゆえ遮るものがなく、晴天時の眺望は格別です。
- スリル満点の塔登り: 細くなるらせん階段を自分の足で登る体験はスリリングそのもの。高さ110mとは思えない恐怖感に思わず足がすくみますが、それを乗り越えた先の爽快感は最高です。
- 多宗教共存の文化スポット: 山頂には仏教・ヒンドゥー・イスラム・キリストの寺院が並び、塔は宗教調和の象徴となっています。スリランカの多様性と平和共存の願いが込められた、文化的にも意義深い場所です。
- インスタ映え必至: 白く渦巻く塔のビジュアルは写真映え抜群。リアル「カリン塔」としてSNSで話題になり、多くの旅行者がユニークなショットを競っています。撮影時は安全に配慮しつつ、思い出に残る一枚を狙ってみましょう。
アンブルワワタワーは、冒険心をくすぐるアトラクション性と深い文化的背景を併せ持つ、スリランカでも他に類を見ない観光スポットです。
20代の若者旅から家族旅行まで、訪れた人全てに「行って良かった!」と思わせてくれるはず。キャンディ周辺にお出かけの際は、ぜひ旅程に組み込んでみてください。きっと天空からの絶景とともに、スリランカという国の新たな魅力に出会えるでしょう。