スリランカ旅行の注意点!治安・文化・交通などリスクを回避するポイントを徹底解説!

スリランカ旅行の注意点!治安・文化・交通などリスクを回避するポイントを徹底解説!
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スリランカは美しい自然と豊かな歴史を持ち、バックパッカーから文化遺産巡り、サファリ、アーユルヴェーダ体験まで幅広い旅の目的に応えてくれる魅力的な国です。

親日的で人々も親切なため基本的には過ごしやすいですが、「スリランカ旅行 注意点」としていくつか押さえておくべきポイントがあります。

本記事では治安文化の違い交通手段衛生・健康対策、そして女性旅行者への注意点まで網羅し、各種データを交えてわかりやすく解説します。

ラクシャン

しっかり準備しておけば、きっと安心してスリランカの旅を楽しめます。それではポイントを見ていきましょう。

目次

スリランカ旅行基本情報(ビザ・通貨・気候など)

まず渡航前に知っておきたい基本情報をまとめます。

項目内容
ビザ
ETA
観光目的でも入国にはETA(電子渡航認証)要。事前に公式サイトで申請・取得(料金約50米ドル、2023年時点)。代理業者経由はトラブル例あり。
通貨スリランカルピー(LKR)。1 LKR ≒ 0.45円(2025年)と少額なので桁数に注意。高額紙幣はお釣り不足に備え、小額紙幣も持参推奨。
言語公用語はシンハラ語とタミル語。都市部では英語も広く通じます。日本語は通じないので簡単な英語フレーズを用意すると安心。
宗教仏教70%、ヒンドゥー教・イスラム教・キリスト教他(多宗教国家)。宗教行事の日は生活に影響あり(後述)。
気候熱帯性気候で年中暑く湿度高め。沿岸部は平均30℃前後、高地は冷涼。雨季は地域により異なり、西南部は5~9月頃、北東部は10~2月頃に降雨多。雨季の洪水・土砂災害に注意。
電源電圧230V・周波数50Hzで日本より高圧。コンセントは丸ピン型(タイプBF併用)なので日本のプラグは変換アダプタ必要。マルチプラグ持参推奨。
通信空港や街でプリペイドSIM購入可(主要キャリア:Dialogなど)。Wi-Fiは都市のホテルやカフェで利用可能ですが地方では不安定な場合も。

治安と安全対策

スリランカの治安概況と最近の情勢

スリランカの治安は概ね安定しており、犯罪発生率もそれほど高くありません。実際、検挙された犯罪件数は以下の通り大きく減少しています。

検挙された犯罪件数

ただし近年の情勢を踏まえ、旅行中は以下の点に注意しましょう。

政治デモ・テロ: 2022年には経済危機に伴う物資不足への抗議デモが各地で多発しましたが、2023年以降は沈静化し現在は全土で日本の外務省危険度レベル1(十分注意)となっています。とはいえ増税など政策への小規模デモが散発する可能性は残るため、現地ニュースをチェックしデモ現場には近づかないようにしましょう。また2019年4月にコロンボ等で同時爆破テロ事件が発生しましたが、その後テロの脅威は大幅に低下しています。現在はテロを過度に心配する必要はありませんが、空港・駅・ホテルなど人が多い場所では警戒を怠らないのが無難です。

犯罪傾向: スリや置き引きなどの一般犯罪(窃盗)は観光地を中心に発生しています。特に外国人旅行者はスリなどの標的になりやすいため、人混みではカバンは前に抱える、人にぶつかられたら即持ち物を確認する等の自衛が必要です。また、詐欺やぼったくりも一部で報告されています。典型例は「宝石店に連れて行かれ高額な石を買わされる」「観光ガイドを装い高額な料金を請求される」などです。親切そうに話しかけてくる見知らぬ人には警戒心を持ち、安易について行かないようにしましょう。

公共交通でのスリ被害: バスや鉄道など公共交通機関では混雑時にスリや置き引きが発生しやすいです。荷物は網棚に置かず膝の上など常に身につけ、寝るときも貴重品を体に巻きつけるようにすると安心です。また、列車ではドア付近に立って身を乗り出すと転落事故の危険があります。実際に列車から写真撮影中に転落・死亡事故も起きているため、SNS映えより安全第一で行動してください。

治安が不安な地域: 観光ルートから外れた北部・東部地域では、過去の内戦で埋設された地雷が未だ残る場所があります。普通に生活・観光する範囲で踏む可能性は低いですが、万一これら地域を訪れる際は地元警察やガイドの指示に従い、決められた安全なルート以外には立ち入らないようにしましょう。

自然災害: スリランカはモンスーン(季節風)の影響で豪雨やサイクロンが発生し、各地で洪水・土砂崩れの被害が毎年のように起きています。雨季に当たる時期に訪れる場合、天気予報や現地情報をこまめに確認し、危険な地域には近づかないようにしましょう。

ラクシャン

治安については以下で詳しくお伝えしています!

観光中に起こりやすいトラブルと対策

スリランカ旅行者が巻き込まれやすい具体的なトラブル事例と、その対策を見ていきます。

1. 乗り物にまつわるぼったくり: 現地の移動で利用する三輪タクシー(トゥクトゥク)は便利な反面、外国人相手に法外な運賃を吹っかけてくるケースがあります。乗車前に料金交渉をしっかり行うか、後述する配車アプリを利用しましょう。また、トゥクトゥクでは運転手による遠回りや、「おすすめの店がある」と観光客を自分の馴染みの店に連れて行き高額商品を買わせるようなコミッション目当ての誘導にも注意が必要です。断りづらい雰囲気でも毅然と「ノー」と伝えましょう。

トゥクトゥクに乗っている日本人


2. しつこい客引き・詐欺: 観光地では「〇〇祭が今日開催されている」「特別に中を案内する」などと言葉巧みに近づき、金銭をだまし取ろうとする人もいます。例えば街角で声をかけ同行しようとする人物とグルになり、相場の10倍以上の不当なガイド料を請求された例があります。基本的に見知らぬ人の誘いは断る、ガイドが必要なら公式に手配された人に依頼するようにしましょう。

3. スリ・置き引き: 混雑した市場やバスターミナル、観光名所ではスリ(ひったくり)が発生しやすいです。カメラやスマホを首から下げたままボーッとしていると狙われます。バッグはファスナー付きのものを選び、リュックは前掛けにする、財布やパスポートは服の下のセキュリティポーチに入れるなど工夫してください。またカフェや駅で荷物を足元に置いた隙に盗られる置き引きもあるため、荷物から目を離さない習慣を。

スリランカでスリにあうイメージ


4. 性的嫌がらせ: 特に女性旅行者に対して、痴漢や卑わいな言動といった被害報告があります。後述する女性向け注意点で詳述しますが、公共交通や夜道で不審な接触を感じたら周囲に助けを求める、宿では施錠を徹底するなど対策しましょう。男女問わず夜に一人で出歩くのは避け、必要な場合は信頼できるタクシーを利用してください。

乗り物に関するトラブルを避けるためには後でもお伝えしますが、タクシーチャーターを行うことであらゆるトラブルを解決することができます。

女性旅行者が気をつけるべきポイント

女性に対する治安が気になる方のために、女性目線での注意点を整理します。

現地男性からの視線・声かけ: スリランカでは外国人女性に対して興味本位の視線を向けたり、気軽に話しかけてきたりする男性が多いです。例えば「ハロー、どこ行くの?」「君きれいだね!」といった調子で複数人から声をかけられることもしばしばあります。これは悪意というより好意の表現の場合もありますが、日本人女性にとってはしつこく感じたり不快に思うことも多いでしょう。愛想笑いは禁物です。曖昧に微笑んだり優しく対応すると「好意がある」と誤解され、さらに粘着される恐れがあります。基本は目を合わせず無視する、必要最低限の返事で立ち去るようにしましょう。


一人歩きと夜間外出: 女性の一人旅では、昼間でも人気の少ない路地や人通りのないビーチを単独で歩くのは避けるに越したことはありません。特に日没後の一人歩きはリスクが上がります。どうしても出かける必要がある場合は、宿のスタッフに信頼できるタクシーを呼んでもらうか、複数人で行動しましょう。夜間に女性だけで乗り合いバスを利用するのも避け、タクシーチャーターや配車サービスを活用した方が安全です。

写真撮影にも注意: 現地で知り合った男性から一緒に写真を撮ろうと頼まれることがあります。一枚撮るくらい…と応じると、その後で「SNS交換しよう」としつこく迫られたり、場合によっては身体に触れてきたりする例もあります。不用意にツーショットに応じない、応じてもその場でさっと立ち去る、連絡先交換は断るようにしましょう。

服装への配慮: スリランカは全体的に保守的な価値観が根付いており、特に女性の服装や言動には厳しい目が向けられます。街中を肩や太ももが露出するような服で歩くと「不道徳だ」と見なされたり、男性にこちらから愛想良く話しかけると「好意がある」と誤解される場合があります。肌の露出を控えた服装を心がけ、現地の文化に敬意を払った振る舞いをすることが大切です。ビーチリゾートでも、水着姿はビーチやプールエリアのみに留め、ビーチ周辺を歩く際は上に羽織るなどしましょう。露出の高い格好でいると、好奇の視線だけでなく盗撮の対象になることすらあります。

スリランカでは露出が高い服装はNG


宿と飲食店での安全: ホテルやゲストハウスでは必ず施錠を徹底し、夜間は部屋から出歩かないようにしましょう。また、ごくまれにですがホテル従業員やガイドによる性的トラブルの報告もあります。初対面の男性と個人的に飲みに行く誘いなどは安易に応じず、信頼できる場所以外ではアルコールは控えた方が安全です。知らない人から飲み物を勧められても口をつけない、バーでも自分のグラスは常に見ておくなど、一般的な安全策を守りましょう。

さつき

以上の点を踏まえ、「郷に入っては郷に従う」の精神で行動すれば、女性でもスリランカ旅行を大いに満喫できます。

文化・宗教の違いとマナーの注意点

続いて、「文化差」に関する注意点です。スリランカは多民族・多宗教国家であり、習慣やマナーが日本と異なる部分があります。現地で失礼にあたらないよう、以下の点を心得ておきましょう。

仏教関連のタブー

ラクシャン

国民の約7割が仏教徒という仏教国で、寺院や仏像に対する敬意は非常に重んじられます。

観光で寺院を訪れる際には次の点に注意してください。

服装: 寺院内では露出の少ない服装が求められます。短パンやノースリーブでの入場は基本NGです。男女とも膝下が隠れる長さのズボンやスカート、肩を覆う上着を着用しましょう。入口で貸し出し用の腰巻きがある寺院もありますが、自分で用意していくと安心です。

短パンやノースリーブでの入場は基本NG


入場マナー: 靴は入口で脱ぐのが必須です。靴下も脱ぐ場合が多いですが、地面が熱い時は靴下の着用が許可されることもあります。帽子やサングラスも外し、飲食は禁止、静粛に行動しましょう。僧侶を写真に撮ったり不用意に話しかけたり、身体に触れることも大変失礼にあたります。

写真撮影: 特に注意したいのが仏像との写真です。仏像に背を向けて写真を撮る行為は不敬とされています。記念写真を撮りたい場合は、仏像に対し正面から礼拝する形で写るか、仏像を背に映さないよう工夫してください。また、寺院内部では撮影禁止のエリアもあります。必ず事前に係員に撮影許可を確認しましょう。フラッシュ撮影は禁止されている場合もあります。

日常生活でのマナー

ラクシャン

スリランカには日常の所作にも独特のマナーがあります。

左手は不浄: 左手はトイレ等不浄なことに使う手とされ、食事や握手で使うのは忌避されます。食事で手を使う際や物の受け渡しは必ず右手で行いましょう。何か渡すときは可能なら右手+左手を添えて両手で差し出すと丁寧です。また、人に何か尋ねるとき指をさすのは失礼なので、手のひら全体で示すようにするとよいでしょう。

左手は不浄


足先の向き: 人や仏像に足の裏を向けるのは極めて無礼とされます。座るときに足を投げ出して人に向けないよう留意してください。寺院で座る際も正座かあぐらで、仏像に足の裏を向けないようにしましょう。


挨拶: 通常の挨拶は握手か、あるいは胸の前で手を合わせる「アーユボーワン」のポーズが一般的です。男女間では握手を控える人もいますので、女性はこちらから手を差し出さず相手の様子を見ましょう。目上の人には両手で握手し軽くお辞儀するといった丁寧な姿勢が好まれます。


公共の場のマナー: 人前でのスキンシップ(過度な抱擁やキス)は保守的な年配層からは白い目で見られることがあります。公衆の面前では節度ある行動を心がけましょう。また、ゴミのポイ捨てや大声で騒ぐことも避けるべきです。日本と同じ感覚でいると現地の人を不快にさせる場合があるので、「ここでは何がマナーか?」を意識することが大切です。

女性の服装と身だしなみ

前述の通り女性は服装に特に注意が必要です。ここでは服装準備のポイントをまとめます。

街歩き用: 現地女性はサリーや長袖長ズボンなど肌の露出が少ない服装が一般的です。旅行者も肩と膝が隠れる服を基本としましょう。薄手の長袖シャツやストールが一枚あると日焼け対策と礼節の両方に役立ちます。暑いので通気性の良い綿素材の服がおすすめです。

寺院訪問: 上下とも肌が見えない服装で。サンダルは脱ぎやすく便利ですが、寺院境内は裸足になるため汚れても良い足元で。女性は大判のストールを持参すれば即席で肩掛けや巻きスカート代わりになります。

ビーチ・リゾート: リゾートホテル内やビーチでは水着やショートパンツでも問題ありません。ただしビーチの外では露出を控えるのが無難です。ビーチから町中へ行くときは上に羽織るものを用意し、寺院など立ち寄る際は着替える必要があります。なお欧米人観光客の中にはかなり開放的な服装の人もいますが、それに合わせる必要はありません。むしろ露出が少ない方が現地では尊重され、安心して過ごせます。

その他持ち物: 強い日差し対策に帽子・サングラス、日焼け止めは必須です。女性は日傘を差している人も多く見かけます。また、突然のスコールもあるので小さな折り畳み傘かレインコートがあると便利です。服装ではありませんが、虫除けスプレーも肌身離さず持ち歩きましょう(詳細は「病気対策」で後述)。

ラクシャン

以上のように、文化や宗教へのリスペクトを示す行動を心がければ、現地の人々も非常に温かく迎えてくれるでしょう。

移動手段と交通事情の注意点

スリランカ旅行では「交通手段」の選び方も大きなポイントです。日本のように時間通り正確な公共交通網は期待できず、上手に移動手段を組み合わせる必要があります。ここでは長距離の移動と市内移動、それぞれの注意点を解説します。

長距離移動: 公共交通 vs タクシーチャーター

ラクシャン

公共交通(バス・鉄道)の現状: スリランカでは国中にバス路線が張り巡らされており、鉄道も主要観光地を結んで走っています。運賃は驚くほど安く、例えばコロンボ~キャンディ(約120km)のバス運賃は数百ルピー(数百円以下)程度です。

一見すると公共交通だけで十分どこへでも行けそうですが、現実には「時間がかかる」「本数が読めない」「車内が混雑・過密」といった難点があります。

バス: ローカルバスは停留所間をかなりゆっくり走る上、乗降のたびに停まるため時間が読めません。冷房の無い古い車両も多く、満員で暑さが堪えることも。長距離バスはエアコン付きもありますが、運転が荒く揺れることもしばしばです。大きな荷物を持ってのバス移動は混雑時には困難でしょう。

鉄道: スリランカ鉄道は風光明媚な路線が多く、「世界で最も美しい」と称される高原列車(キャンディ~エラ間)など観光の目玉でもあります。ただし速度は遅く、人気路線は乗車券入手が競争率高めです。指定席は事前予約可能ですが、早めに駅で買うか代理店に頼む必要があります。当日乗りは満席で乗れないことも。また車内は窓やドアが開放されスリや転落事故のリスクもあるため(先述)、注意が必要です。

以上を踏まえ、「時間と体力に余裕があり、現地の人との触れ合いやローカル体験を重視したい」という旅慣れた方は公共交通も良いですが、「限られた日程で効率よく観光したい」「快適さを重視したい」場合はタクシーチャーター(貸切車)の利用を強くおすすめします。

タクシーチャーターの活用:
スリランカでは運転手付きレンタカーを1日単位でチャーターするサービスが充実しており、日本から事前予約も可能です。料金相場は車種にもよりますが、日本円で約8千~1万3千円と人数によっては一人あたり負担はそれほど高くありません。特に2人以上のグループ旅行なら、公共交通より割安で快適になるケースもあります。専用車なら荷物管理も簡単で治安面も安心、途中の立ち寄りも自由がきくため、初めてのスリランカ旅行には最適と言えます。

当サイトでもおすすめしている現地政府公認チャーター会社「Sri Lanka Taxi Service」では日本語で予約可能な上、7年連続日本人利用No.1という実績があるそうです。信頼できる運転手が案内してくれるので、不安な方はこうした実績ある会社を検討するとよいでしょう。

公共交通 vs チャーター 比較表: それぞれのメリット・デメリットを以下にまとめました。

移動手段メリットデメリット参考価格(例)
バス・運賃が非常に安い(数十~数百LKR) ・路線網が地方まで広い・遅延・迂回が日常茶飯事 ・車内が混雑・騒音あり ・大荷物だと移動困難コロンボ→ゴール(高速バス約120km)約LKR 400(約200円)
鉄道・景色が素晴らしい路線も ・長距離でも超低運賃・本数が少なく遅い ・人気路線は予約必須 ・駅から先のラストマイル必要キャンディ→エラ(7時間)2等LKR ~1,000(約500円)
タクシーチャーター・ドアツードアで効率的 ・荷物管理も安全 ・好きな場所に寄れる・費用が割高(少人数だと負担大) ・運転手との相性に左右される日帰りチャーター(車種による)US$80前後~(約¥12,000)

旅行スタイルに合わせて上手に選択しましょう。

ただし主要観光地を広く周る場合は、時間節約のためチャーター利用がほぼ必須と心得ておくとよいです。公共バス・鉄道だけで回ることも不可能ではありませんが、移動に膨大な時間を要し肝心の観光時間が削られてしまいます。

例えばアヌラダプラポロンナルワシーギリヤといった文化三角地帯の遺跡群は公共交通だけで巡るのは難易度が高く、運転手付き車両があると格段にスムーズです。

スリランカの世界遺産の分布

都市部・観光地での移動: タクシー・トゥクトゥク利用のコツ

都市内や観光地の短距離移動では、主にタクシーとトゥクトゥク(三輪タクシー)を利用することになります。それぞれ安全に使うためのポイントをまとめます。

配車アプリの活用: スリランカではUber(ウーバー)に加え、現地発のPickMe(ピックミー)という配車アプリが普及しています。これらを使うと事前におおよその運賃も表示されるため、言葉の交渉なしに適正価格でタクシーやトゥクトゥクを呼べて安心です。特にコロンボなど都市部ではアプリ対応車が多いので、積極的に活用しましょう。配車地点の説明が難しい場合は周囲の目印建物を入力するとドライバーが見つけやすいです。


白タク・非公式タクシーに注意: 空港や繁華街で「タクシー?どこ行くの?」と声をかけてくる客引きがいます。中には正規のタクシーではなく白タク(非登録の自家用車営業)も混じるため注意。公式のタクシーは車体に社名や電話番号が書かれていることが多いです。声かけを使わず、自分で流しのタクシーを拾うか、ホテルに呼んでもらうか、配車アプリで手配しましょう。


トゥクトゥク利用法: トゥクトゥクは近距離移動に便利ですが、料金トラブルを防ぐため乗車前に料金交渉は必須です。主要都市ではメーター付きのトゥクトゥクも増えていますが、「メーター壊れている」と言われる場合も多いので、その場合は**「いくらなら行く?」と必ず先に聞いて合意する**こと。降車後に「聞いてない追加料金」を要求される詐欺もあるので、支払いは合意額のみ渡し毅然と対応しましょう。どうしても不安な場合は、PickMeでトゥクトゥクを呼べばGPS記録も残るので安心です。



車内での防犯: タクシーやトゥクトゥク乗車中も油断は禁物です。バッグは膝の上に抱え、スマホやカメラは車外に向けて不用意に出さないようにしましょう。過去には走行中のトゥクトゥクから荷物をひったくられる事件も報告されています。車体がオープンなぶん、動いていても油断せず荷物はしっかりホールドしてください。またタクシーでは念のためドアロックを。渋滞中にドアを開けられバッグを盗られたケースも他国ではあります。



チップ・支払い: タクシーやトゥクトゥクでは基本的にメーター料金や交渉料金以外のチップは不要です。ただしドライバーが荷物運びを手伝ってくれた場合や深夜早朝の利用で助かった場合などは気持ち程度(50~100ルピー程度)渡しても良いでしょう。支払いは現金が主流で、お釣りを持っていないと言われることも多いので、小額紙幣を多めに用意しておくとスムーズです。

運転と道路事情の注意点

最後に、道路交通環境について触れておきます。日本とは勝手が異なるため、たとえ運転に自信があってもレンタカーを自分で運転するのはあまり推奨できません。主な理由と注意点は以下です。

左側通行と交通マナー: スリランカも日本と同じ左側通行ですが、運転マナーは日本よりかなりラフです。大型バスやトラックが猛スピードで追い越しをかけてきたり、割り込みやクラクション鳴らしが日常茶飯事だったりします。道路には牛や犬が飛び出してくることもあり、運転ストレスは相当高いでしょう。短期旅行者が慣れない土地で運転すると事故リスクが高まります。



レンタカー事情: 一般的な観光客向けには、運転手込みでないセルフドライブのレンタカーはほとんど普及していません。外国人が自分で運転するには国際運転免許だけでなく現地での許可証取得が必要だったりと手続きも煩雑です。それよりも最初から運転手付き(チャーター)を利用するのが現実的です。

バイク・自転車: 一部の旅慣れた方は現地でバイクを借りて移動することもありますが、これも相当な慎重さが求められます。ヘルメット着用は当然、保険や整備状態も自己責任です。道交法も日本とは異なり、事故が起きた場合の対処も難しいため、短期旅行ではできれば避けた方が無難です。自転車もリゾート地で借りられますが、暑さと道路事情を考えると長距離はきついでしょう。朝夕は大気汚染が酷い都市部もあるのでマスクがあるといいかもしれません。

道路横断: 歩行者としても車優先の交通社会であることに注意。横断歩道があっても車は基本止まりません。地元の人が渡るタイミングで一緒について行くか、車間を見て小走りで渡るなど、慎重に行いましょう。夜間は街灯が少なく車もスピードを出しているので、横断は避けるのが賢明です。

野生動物: 郊外では野良犬や牛、猿などが道路に現れます。さらに国立公園周辺では野生のゾウが道路に出没することもあります。もしドライブ中に象に遭遇したら絶対に刺激せず、車内から静かに離れましょう。餌付けなどもってのほかです。象との事故は命に関わりますので、安全第一で。

食事・水・トイレ事情

旅先で気になる「トイレ・食事事情」についても事前に知っておきましょう。スリランカの衛生状況は南アジアの中では比較的良い方ですが、日本とは違う環境ゆえに注意すべき点があります。

食事の衛生とローカルフード

さつき

気になる衛生面についての注意点は以下となります

水と氷: 水道水は飲用不可です。一見綺麗でも日本人には現地の細菌に対する抵抗がないため、お腹を壊す可能性があります。飲み水は必ず市販のボトルウォーターを利用しましょう。ホテルのポットで沸かしたお湯や、出された紅茶も基本的には煮沸されているので大丈夫です。屋台やローカル食堂の氷も水道水由来のことがあるので避け、心配な場合は飲み物も氷抜きで注文する方が安全です。

現地料理と胃腸対策: スリランカ料理はカレーを中心に香辛料が効いて辛いものが多いです。美味しいですが、日本人には刺激が強い場合もあるので、食べ過ぎに注意しましょう。屋台飯やローカル食堂では長時間屋外に置かれていた食品は避け、できたてで湯気が出ている熱いものを選ぶのが鉄則です。サモサ(揚げパイ)やロティ(薄焼きパン)なども揚げ置きのものは冷めて菌が繁殖しやすいので、揚げたてを。生野菜やカットフルーツも洗浄水が不明なので保守的にいけば手を出さない方が無難です。

果物: トロピカルフルーツ(マンゴー、パパイヤ、バナナ等)はぜひ試したいですが、表面を洗ってそのままかぶりつくのは避けましょう。自分で皮を剥けるバナナ・マンゴー・パイナップルなどは比較的安全。屋台のフルーツジュースは氷の混入有無を確認し、注文後その場でミキサーにかけて作る店を選べば新鮮です。味付けに唐辛子や塩を入れる習慣もあるので、苦手なら事前に伝えて。

香辛料への慣れ: 辛い物を食べ慣れない人は、強烈なスパイスでお腹を壊すこともあります。旅行前からヨーグルトや乳酸菌飲料を摂って腸内環境を整え、現地では整腸剤を携帯すると安心です。また、料理に添えられる辛いペースト(サンボル等)は少しずつ試し、自信がなければ避けましょう。どうしても辛いのが無理な場合、中華系レストランや洋食メニューを出す店も都市にはありますので活用してください。



手で食べる文化: ローカル食堂では右手で直接食べるスタイルが一般的です。自分も挑戦する場合、事前に手を石鹸でよく洗いましょう。店には手洗い場が備わっていることが多いです(食後も洗います)。スプーンやフォークを頼めば用意してくれる店もあります。郷に従って手で食べるのも良い経験ですが、指先についたものを舐める行為は行儀が悪いとされるので(本当は美味しさの余韻を表す行為とも言われますが)、旅行者は控えた方がいいでしょう。

念のための薬: 環境の変化で下痢になることもあるので、日本から胃腸薬や正露丸・下痢止めを持参しておきましょう。現地にも薬局はありますが(大都市には24時間営業店も)、言葉の問題もあり緊急時にすぐ買えるとは限りません。常備薬セットに加え、経口補水塩(ORS)なども用意しておくと安心です。

トイレ事情

トイレの種類: 都市部のホテルやレストランでは洋式水洗トイレが主流ですが、一歩外に出ると和式に似たスクワット式(しゃがみ式)トイレも多いです。地方の公衆トイレは汚れている場合もあり、においも強いことがあります。トイレットペーパーは備え付けられていないことがほとんどなので、ティッシュやポケットペーパーを常に携帯しましょう。代わりに水を溜めたバケツやシャワーが置いてあり、水で洗い流すスタイルが一般的です(使用後の紙は流さず備え付けのごみ箱へ)。

清潔対策: ローカルなトイレを使う際は、床や便器が濡れていることが多いため長ズボンの裾を汚さないよう注意。服やバッグが床につかないよう気をつけましょう。消毒用のアルコールジェルやウェットティッシュを持参し、用足し後はしっかり手を拭くことも大事です。ドアの鍵が壊れている場合もあるので、入口に人がいてもらえると安心です。観光地の有料トイレを利用する際は小額紙幣やコインを用意しておくとスムーズです。

ホテル等の水回り: 安宿だとシャワー・トイレが一体型で床が水浸しになる構造もあります。シャワーのお湯が出ない宿も珍しくありません(暑い国なので水シャワーでも平気という人もいますが)。エアコンなしの安宿では扇風機のみで暑さが厳しいことも。宿選びの際は清潔さや設備(ホットシャワーやエアコンの有無)の事前チェックが重要です。予約サイトのレビューを参考にしましょう。

公共トイレの場所: 街中ではショッピングセンターや大きな駅、ファストフード店などに比較的きれいなトイレがあります。観光中はこまめにそうした施設で済ませておくと安心です。寺院などでは入場前にトイレを済ますようにとの案内がある場合もあります。長距離バス移動では途中休憩所のトイレ事情は期待できないので、乗車前に駅や宿で必ず済ませてください。

病気・衛生対策

最後に「病気対策」についてです。南国特有の病気や衛生環境の違いから、健康面でも留意点があります。主なリスクと対策をまとめます。

渡航前に準備したいこと

予防接種: 入国に必須の予防接種はありません。ただ、推奨されるワクチンとしてA型肝炎(不衛生な水や食べ物で感染)、破傷風(怪我から感染)、狂犬病(犬等に咬まれた際の発症予防)などがあります。とくに長期滞在や田舎に行く予定がある場合は検討してください。また日本で定期接種の麻疹・風疹日本脳炎も、念のため最新の状態にしておくと安心です。

常備薬と保険: 上記の胃腸薬のほか、鎮痛解熱剤、風邪薬、虫刺され薬、絆創膏など簡単な医薬品セットを携行しましょう。スリランカの医療費は外国人には高額になる場合があるため、海外旅行保険に必ず加入し、病院にかかる際は保険会社に連絡して指示を仰いでください。クレジットカード付帯保険を利用する場合も補償内容を確認しておきましょう。

虫除け・防虫: 蚊に刺されない対策がとても重要です。長袖長ズボンはもちろん、強力な虫除けスプレー(DEET含有)を持参し、朝夕の外出前には露出部分に塗布しましょう。宿泊先では蚊帳つきの部屋やエアコン使用で蚊の侵入を防いでください。

渡航中の健康管理

デング熱: スリランカではデング熱が年間を通じて発生しています。デング熱は蚊(ヒトスジシマカ)を媒介とするウイルス感染症で、高熱や激しい関節痛を引き起こします。ワクチンや特効薬はなく、蚊に刺されないことが最大の予防です。特に雨季明けは発生が増える傾向にあります。日中活動する蚊が媒介するため、昼間でも油断せず防虫対策をしてください。万一高熱や発疹など疑わしい症状が出た場合は早めに医療機関を受診しましょう。

食中毒・下痢: 慣れない食事や水で下痢やアメーバ赤痢など消化器の不調を起こす旅行者は少なくありません。上記の食事衛生に気をつけつつ、整腸剤を飲むなど予防しましょう。下痢が続く時は脱水症状に注意し、OS-1などの経口補水液を摂ってください。ひどい腹痛・血便などがあればすぐ病院へ。スリランカの医師は現地の病気に対処する経験が豊富なので、遠慮なく頼りましょう。

マラリア: 過去にはマラリアも懸念されましたが、スリランカは2016年にWHOからマラリア常在国でないと認定されており、現在はリスクはほとんどありません。ただし近隣国から輸入例がゼロではないため、一応蚊対策は共通です。蚊よけしていればマラリアよりむしろデング熱対策になるので、方針は同じです。

狂犬病: スリランカには野良犬・野良猫が多く、狂犬病ウイルスを保有している可能性があります。犬・猫・サルなど可愛くても絶対に触らないでください。もし万一咬まれたり引っかかれたりした場合、その傷を石鹸と清潔な水で十分洗浄し、できるだけ早く現地の病院でポストエクスポージャー(曝露後)ワクチンを開始する必要があります。狂犬病は発症すると致死率ほぼ100%の恐ろしい病気ですが、発症前にワクチン接種すればほぼ防げます。旅程にジャングルトレッキングや動物世話など組み込んでいる方は予防接種を事前に済ませておくとより安心です。

皮膚病・真菌感染: 高温多湿の気候ゆえ、あせもや水虫など皮膚トラブルが起きやすいです。通気性の良い服装を心がけ、汗をかいたら早めにシャワーを浴びましょう。靴よりサンダル利用で風通し良くするのも手です。ただし履物なしで歩くと寄生虫感染のリスクもあるので、ビーチ以外では靴かサンダルを着用してください。

日射病・熱中症: 南国の強烈な日差しと高温多湿で、知らず知らずのうちに体力を消耗します。帽子・日焼け止め・こまめな水分補給はマストです。歩き回る観光は午前中や夕方に集中し、正午~午後3時頃の酷暑時間帯は美術館で涼むか宿で休憩するなど計画しましょう。万一、頭痛やめまい、異常な発汗停止など熱中症の症状が出たら日陰に避難し身体を冷やし、水分と塩分を補給してください。

医療体制: コロンボをはじめ主要都市には民間の大病院があり、一定レベルの治療が受けられます。英語も通じる医師が多いです。ただ地方では設備が整っていないことも多いため、重症時は都市部へ移動することになります。旅先では無理をせず体調が悪ければ早めに受診し、旅行保険会社に連絡して適切な医療機関を紹介してもらいましょう。

さつき

以上が健康面のポイントです。過度に怖がる必要はありませんが、「備えあれば憂いなし」です。では最後に、全体の注意点を簡単に振り返ります。

まとめ: 安心してスリランカを楽しむために

  • 基本治安: スリランカは概ね安全ですが、外務省危険情報レベル1相当で「十分注意」が必要。政治デモや大規模集会には近づかず、貴重品管理や夜間外出など基本的な安全対策を怠らないようにしましょう。
  • 犯罪・トラブル: 観光客狙いのスリ・ぼったくり・詐欺に注意。「おかしいな?」と感じたら深入りしない勇気も大切です。トゥクトゥク利用は配車アプリで適正価格を把握し、交渉時も強気で。女性は服装と言動に気をつけ、笑顔を振りまきすぎないくらいで丁度良いです。
  • 文化マナー: 仏教国ならではのタブー(仏像への不敬な振る舞い、左手の使用など)を守り、郷に従った行動を意識しましょう。満月日は禁酒日なのでお酒好きの方は要注意。保守的な土地柄な分、礼儀正しく振る舞えば温かく迎えてもらえます。
  • 移動手段: 公共交通は安い反面、時間と労力を非常に消費します。短期旅行ならタクシーチャーターの活用で時間を有効活用しましょう。都市内移動はUber/PickMeを賢く使い、ぼったくりを回避。運転はプロに任せ、自分は景色と旅を楽しむ方が結果的に安全で快適です。
  • 食事・水: 生水は飲まない、氷も念のため避ける。屋台飯は「アツアツ」を選び、怪しいものには手を出さないこと。辛い物の食べすぎに注意し、常備薬を携帯。トイレは紙無しが基本なのでティッシュを忘れずに。潔癖な人はウェットティッシュもあると安心です。
  • 健康管理: 蚊に刺されない工夫(デング熱予防)が最重要。日差し・暑さ対策も怠らず、適度に休憩を。野良動物は見ても触れず、もしもの怪我には速やかに医療機関へ。何より無理をしないことが安全につながります。

長くなりましたが、要点を押さえて準備すればスリランカはきっと素晴らしい体験を与えてくれるでしょう。親切な人々、美味しい食事、感動的な景色があなたを待っています。十分注意を払いつつも構えすぎず、「備えつつ楽しむ」姿勢で、ぜひスリランカ旅行を満喫してください。😊🌴


おわりに:スリランカ旅行を最高のものとするために!

紅茶の丘を抜け、レトロな列車で霧の高原へ――
世界遺産8カ所・サファリ・ビーチリゾート・本場アーユルヴェーダ。北海道より小さな島にすべてが詰まった宝石箱、それがスリランカです。

 

 

ところが鉄道や長距離バスは本数も座席も限られ、遅延は日常茶飯事。「移動で1日終わった…」 そんな声も少なくありません。

 

そこで私たち日本人旅行者が選んでいるのが 専用タクシーチャーター。ホテル前から世界遺産のゲートまでドアツードア、荷物は車に置いたまま観光できるから、限られた休暇でも朝から夜までフルに遊べます。しかも1台あたりの料金なので、2人以上なら公共交通より割安になるケースも。

 

✔︎それなら〈Sri Lanka Taxi Service〉一択!

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7年連続 日本人利用実績 No.1(口コミ500件超)
距離・時間無制限&追加料金ゼロ─明朗コミコミ価格で後精算なし
前日までキャンセル無料─急な予定変更も安心
厳選ドライバー&政府許認可─全員プロガイド!英語/日本語対応OK
日本語ヘルプデスク&医療サポート─現地にて旅先トラブルを即解決

「荷物も心配も車に預けて、観光だけを楽しめた」
「ルート無料相談で“効率×絶景”プランを組んでもらえた」
そんなレビューが後を絶たないのも納得です。

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