寒い季節にじわじわ人気が高まっているスリランカ発のスパイスティー「サマハンティー」。
健康志向の若い旅行者や旅好きのシニア層の間でも注目され、日本でも入手する人が増えています。


いったいサマハンティーとは何なのか、その効能や美味しい飲み方、さらにはカルディやコストコで買えるのかなど、気になるポイントを網羅して解説します。
サマハンティーとは?スリランカ生まれの伝統ハーブティー
サマハンティーは、スリランカで古くから親しまれている伝統的なアーユルヴェーダハーブティーです。


日本でいえば漢方薬の葛根湯のような存在で、現地スリランカではほとんどの家庭に常備されていると言われます。風邪の引きはじめや体を温めたい時によく飲まれる家庭の常備薬的なお茶なのです。
製造しているのはスリランカの製薬会社「リンクナチュラル社」で、1982年創業のアーユルヴェーダ製品メーカーです。


サマハンティーは1995年に発売されて以来、スリランカ国内だけでも月間300万袋以上が消費されるほどの国民的人気飲料となっています。
近年ではアメリカやロシア、日本など世界40ヶ国以上に輸出されており、その効果と手軽さから国際的にも評判が高まっています。



サマハンティーは小袋に入った顆粒状のスパイスミックスで、お湯に溶かすだけで手軽に飲めるのが特徴です。
ティーと呼ばれていますが紅茶の茶葉は含まれず、ノンカフェインなので子どもからお年寄りまで安心して飲めます。現地では「飲むアーユルヴェーダ」とも言える存在で、スリランカの伝統医療の知恵が詰まったナチュラルドリンクです。
サマハンティーの成分と特徴(14種のハーブ&スパイス)
サマハンティー最大の特徴は、14種類ものハーブ&スパイスを絶妙にブレンドしていることです。



砂糖(きび糖)と合わせて15種類ほどの天然素材のみで作られており、保存料・着色料・香料など一切不使用、100%天然由来成分で安心です。以下が主な配合ハーブとその作用です。
※普段あまり聞き慣れないスパイスも多いですが、どれもスリランカやインドで古くから薬草として利用されてきたものばかりです。
14種類ものスパイスハーブと聞くと刺激が強そうですが、実際には黒糖生姜湯に近い甘辛い風味で飲みやすく仕上がっています。



ペッパーや生姜由来のピリッとした刺激の中にきび糖のほのかな甘さもあり、飲むと喉から体の芯までポカポカ温まるのを実感できます。
さらに、カフェインを含まないため妊娠中や授乳中の方、小さなお子さんでも副作用を気にせず飲めるとされています(※5歳未満は半量推奨)。実際、スリランカでは子供からお年寄りまで家族みんなで愛飲されており、まさに家庭の常備薬的なお茶と言えるでしょう。


サマハンティーの効能・効果は?何に効くの?
サマハンティーはその豊富なハーブ効果により、さまざまな健康効果が期待されています。主な効能・メリットをまとめると以下の通りです。
体を内側から温める(冷え性の改善)
ペッパーやジンジャーの作用で血行が促進され、飲むとすぐに体がポカポカしてきます。



手足の冷えや寒さからくる不調の改善が期待できます。実際、冷え性の女性には特におすすめのスパイスティーとされています。
風邪予防・免疫力アップ
14種のハーブが相乗的に働き、身体の防御力を高めてくれます。喉の殺菌作用や発汗作用もあるため、風邪のひきはじめに飲むと症状が悪化しにくいとの声もあります。



実際にスリランカでは「ちょっと弱ってるかな?」という時は真っ先にサマハンを飲む習慣があり、約99%の風邪はサマハンで治るなんて現地の人が豪語するほどです。
喉・呼吸器の不調緩和
サマハンティーは別名「コールドシーズンティー」と呼ばれるほど、咳や喉の痛み、鼻づまりなど呼吸器系の症状に効果を発揮します。



実際に鼻炎・副鼻腔炎や気管支炎、喘息の緩和にも役立つと海外でも報告されています。喉がイガイガするときに飲めば、スパイスの刺激が喉をスッキリさせてくれる感覚があります。
痛みや炎症の緩和
アーユルヴェーダで使われる生薬が多数入っているため、頭痛や関節痛、体の節々の痛みを和らげる効果も期待されています。



ペッパー類には鎮痛・抗炎症作用があり、体内の炎症を自然に抑えてくれるとされています。慢性的な関節痛を持つスリランカの方が日常的に飲んでいるケースもあるそうです。
消化促進・デトックス
ジンジャーやクミン、コリアンダーなどは古来より健胃作用で知られています。



サマハンティーを飲むと胃腸が暖まり、消化がスムーズになるとされています。食べ過ぎで胃がもたれた時や、軽い吐き気・胃部不快感にも良いとのことです。
また汗をかくことで体内のデトックス(解毒)効果も期待できます。
ストレス軽減・リラックス効果
ハーブティーとしてのリラックス効果も見逃せません。温かいスパイスの香りにはリフレッシュ効果があり、飲むとホッと一息つけます。実際、「飲むと元気が出るけどどこかホッとする」という声や、疲れた時に飲むとストレスや疲労が和らぐとの口コミもあります。
こうした効果が総合的に得られるため、サマハンティーは「最強のハーブティー」とも称されています。事実、スリランカではインフルエンザが流行る季節に政府主導でサマハンを推奨するキャンペーンが行われたこともあり、その有用性はお墨付きです。



また2012年にはスリランカ国内でランダム化比較試験(RCT)による臨床研究が実施され、サマハンが風邪・喉の炎症などの症状予防と緩和に有意な効果を持つことが科学的に確認されています。
安全性・有効性・品質が備わった信頼できる製品として、WHO(世界保健機関)もアーユルヴェーダを代替医療として正式に認めているほどです。
▼豆知識: 2023年、インドの国民的テレビ番組『カウン・バネガ・クロールパティ(KBC)』で映画俳優アミターブ・バッチャン氏が、収録中に咳き込んだ参加者に「サマハン」というスパイスドリンクを勧めて提供する場面が話題になりました。スリランカ生まれのサマハンティーが海外でも「咳に効く飲み物」として認知されている一例と言えるでしょう。
サマハンティーの美味しい飲み方とアレンジ
サマハンティーの基本の飲み方はとても簡単です。
- カップにサマハンティーの顆粒 1袋(4g) を入れる
- 約100~150ml程度の熱湯を注ぐ
- よくかき混ぜて溶かしたら出来上がり!


そのままストレートでも十分甘さとスパイス感がありますが、辛味が苦手な方やお子さんにはお湯を多めにして薄めたり、1袋の半分~1/5量から試すこともできます。
蜂蜜を少し加えるとまろやかな甘みが増して飲みやすくなりますし、逆にブラックペッパーをひと振りするとピリッとした刺激が強まり大人向けの味わいになります。
アレンジ方法もいろいろ楽しめます。


- ミルクで割ってチャイ風に: 温めたミルクや豆乳で溶かすと、コクのあるまろやかな「サマハンミルクティー」になります。スパイシーさとミルクのコクが相性抜群で、インドのチャイのようなリッチな味わいです。
- 紅茶やコーヒーにプラス: 紅茶にサマハンを混ぜればスパイス風味のフレーバーティーに。コーヒーに少量入れても不思議とマッチし、体が温まるスパイスコーヒーが楽しめます。外出先でも、携帯したサマハンをホットドリンクにさっと加えるだけで風味UPできます。
- 料理やデザートに: 応用編ですが、サマハンのスパイシー甘味を活かしてお菓子作りに使う人もいるようです。たとえばホットケーキの生地に混ぜたり、甘酒に入れてジンジャー甘酒にするなど工夫次第で幅広く活用できます。
寝る前に飲んでも大丈夫?就寝前のサマハンティー
「サマハンティーを寝る前に飲んでも平気?」という疑問も多いようです。



結論から言えば、ノンカフェインなので基本的には就寝前でも安心して飲めます。実際、ある利用者の口コミでは「寝る前に飲んだら喉の渇きが和らぎ、夜中にトイレで起きることもなく朝までぐっすり眠れた」という声もあります。
ただし一方で、体質によっては就寝前の摂取で体がポカポカしすぎて眠れなくなる場合もあります。ヨガ講師であるある愛飲者の方は「夕方以降に飲むと元気が出過ぎて眠れなくなるのでおすすめしない」と述べています。



サマハンティーにはガランガル(南姜)など体を覚醒させるスパイスも含まれており、人によってはカフェイン無しでも身体が活性化してしまうことがあるようです。
以上を踏まえ、就寝前に飲むかどうかはご自身の体調と相談してください。寒い夜に布団に入る前の一杯は体をよく温めてくれるのでおすすめですが、飲んだ後に体が火照りすぎると感じる方は避けた方が無難です。
どうしても寝付きが悪くなる場合は夕食後までに飲むようにし、リラックス目的であればカモミールティーなどカフェインなし・刺激の少ないハーブティーに切り替えるのも良いでしょう。
サマハンティーは体に悪い?副作用と注意点
ネット上では「サマハンティー 体に悪い」というキーワードで検索されていることから、何らかの不安を持つ方もいるようです。
基本的に、サマハンティーは天然ハーブからできた健康茶であり「体に悪い」どころか体調管理に役立つ飲み物ですが、いくつか注意点を押さえておきましょう。
① 砂糖(糖質)を含む点
サマハンティー1包あたり約50%程度がきび糖などの甘味成分と言われます(実際、原材料の最初に粗糖と記載)。そのため糖質制限中の方や糖尿病の方が大量に飲めば望ましくありません。
適量(1日1~2包程度)であれば問題ありませんが、飲み過ぎは控えるのが賢明です。「サマハンは砂糖がたっぷり入っているから体に悪い」との指摘もありますが、これは裏を返せば「糖分の摂り過ぎに注意」という意味と捉えるとよいでしょう。



気になる方は蜂蜜で代用した手作りスパイス湯を楽しむなどの工夫もありです。
② 体質による合う・合わない
漢方の考え方でいうと、サマハンティーは身体を温め発汗させる陽性(熱性)の飲み物です。
そのため、もともと体に熱がこもりがちな「熱性体質」の方が飲むと、のぼせや顔の紅潮、喉の渇きが強まる恐れがあります。



逆に血圧が低く冷えやすい方には合っていますが、胃腸が弱く下痢しやすい時や発熱時の脱水状態では刺激が強い可能性もあります。持病がある方はかかりつけ医に相談の上で利用するとより安心です。
③ 他の薬との相互作用
サマハンティーにはリコリス(甘草)が含まれますが、甘草は漢方薬にもよく使われる生薬です。
既に漢方薬(葛根湯など甘草入りの処方)を服用中の方が重ねてサマハンを頻用すると、甘草の過剰摂取になる可能性があります。念のため現在服用中の薬やハーブがある場合は、医師・薬剤師に相談してください。
④ 妊娠中・授乳中の利用
上述の通りカフェインフリーで基本的には安全ですが、妊娠中は体質が変化しやすく刺激に敏感になることもあります。香辛料系が苦手な場合は無理せず控えましょう。



ただ、スリランカでは妊婦さんや授乳中のお母さんでも普通に飲まれており、「薬が飲めない時期の風邪対策に重宝する」という声もあります。適量を守れば問題ありません。
結論
サマハンティーそのものに重大な副作用や有害性は報告されていません。むしろ世界中で広く飲まれており、スリランカの人々は赤ちゃんからお年寄りまで日常的に親しんできました。
上記ポイントに気を付けつつ、「用法・用量を守って正しく飲めば怖くない」というのが実情です。もし飲んでみて体に合わないと感じた場合は使用を中止し、様子を見るようにしましょう。
サマハンティーはどこで買える?販売店(カルディ・コストコなど)
日本でもサマハンティーを扱う店が徐々に増えてきました。ただしまだ一般的なスーパーやドラッグストアでは珍しく、一部の輸入食品店や通販が主な入手手段です。以下に主要な購入先とその特徴をまとめます。
カルディで購入できる?
結論から言うと、カルディコーヒーファームでサマハンティーは購入可能です!店舗のスパイスティーコーナーなどに置かれており、特に秋冬シーズンには見かけたという報告が多いです。


ただし常に全店で在庫があるわけではなく、人気ゆえに品切れになることもあります。特に寒い季節は需要が高まるため、店頭で見つけたら「ラッキー!」と思ってすぐ確保するのがおすすめです。
カルディでの価格はだいたい20袋入りで税込700円前後と手頃です。初めて試すには買いやすい価格帯ですね。店舗によっては冬季のみの季節商品扱いの場合もあるようなので、念のため店員さんに在庫を尋ねてみてもよいでしょう。「



カルディでサマハンティー見つけた!」というSNS投稿も多く、カルディは身近な入手先として要チェックです。
コストコで購入できる?
実はコストコでもサマハンティーが販売されています。コストコでは「リンクナチュラル サマハン ハーブティー 160袋入り」という大容量パックが扱われており、まとめ買いしたい人にはお得です。


価格は倉庫店にもよりますが、オンラインでは160袋入りで3,480円(税込)ほどでした。1袋あたり約22円計算となり、カルディの小箱よりかなり割安です。



ただしコストコも店舗によって在庫状況が異なり、タイミングによっては売り切れていることもあります。また会員制のお店なので、非会員の方は公式オンラインショップを利用する手もあります(送料込みで同等の価格設定です)。
大家族で毎日飲みたい場合や、友人とシェアする場合はコストコサイズを検討しても良いでしょう。
その他の購入方法(通販・専門店など)
近くにカルディやコストコが無い場合でもご安心を。通販(オンラインショップ)で常時購入可能です。Amazonや楽天市場では「サマハンティー」または「Link Samahan」で検索すると公式輸入品や並行輸入品がヒットします。
価格は販売店によってまちまちですが、30包前後の商品が1,000~1,500円程度で出回っています。口コミレビューも多数掲載されているので、購入前に他の買った人の感想を参考にできるのもメリットです。



また、都内などにはスリランカ食材やアーユルヴェーダ製品を扱う専門店でも置いている場合があります。アジア食材店、オーガニックスーパー、漢方薬局などで見かけたという報告もありました。
ただし一般的な大型スーパー(イオン、イトーヨーカドー等)やドラッグストア、ドンキホーテなどでは今のところ取扱いがほぼ無いようです。ヨドバシカメラのような家電量販店系でも見当たらないとの情報があります。
もしスリランカに旅行に行く機会があるなら、現地のスーパーでまとめ買いするのが一番安上がりです。現地価格は日本より相当安く、ばら撒き土産にも最適です。
ただし非常に嵩張る(160袋入り箱×複数など買うと荷物になる)ため、旅行中の購入は計画的に。また人気商品ゆえに類似品も出回っているようなので、Link Natural社の正規品かどうかパッケージを確認するのも大事です。日本語表示のある輸入元パッケージと、現地版オリジナルパッケージでは中身のブレンドが微妙に違うという声もあります(味や温まり感に差を感じるとの報告)。気になる方は口コミ評価の高いルートから購入すると良いでしょう。
まとめ
スリランカ生まれの「サマハンティー」は、14種類のスパイス&ハーブをブレンドした伝統のアーユルヴェーダ健康茶です。体を芯から温める効能に優れ、風邪予防や喉のケア、冷え性改善など幅広い効果が期待できます。日本ではカルディやコストコで購入可能ですが、季節や店舗によって在庫が限られるため、見つけたら早めにゲットするのがおすすめです。ノンカフェインで基本的に副作用の少ない安全な飲み物ですが、砂糖使用やスパイスの刺激については本記事の注意点を参考に、体調に合わせて楽しんでください。寒い夜のお供や旅先のお守りとして、ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか?
- ポイントまとめ:
- サマハンティーはスリランカで葛根湯的に親しまれる伝統ハーブティー。ほぼどの家庭にも常備。
- 14種のハーブ&スパイス配合(ジンジャー、ペッパー、甘草など)で、体を温め免疫アップ・喉や鼻の不調緩和に効果的。
- ノンカフェイン・100%天然素材なので子どもからお年寄りまで安心。妊娠中や授乳中でも適量OK。ただし糖分は含むため飲み過ぎ注意。
- 飲み方はお湯に溶かすだけで簡単。蜂蜜プラスやミルク割りでチャイ風などアレンジ自在。ピリ辛なので苦手な人は薄めから。
- 就寝前の一杯も基本大丈夫だが、体質次第で寝付きに影響も。自分に合う時間帯で楽しもう。
- 日本ではカルディ(20包¥700前後)やコストコ(160包¥3480前後)で入手可。通販ならAmazon等で常時購入可能。
- スパイス由来の爽快な辛味とやさしい甘みでクセになる美味しさ。体がポカポカ温まり寒い季節や体調管理にぴったりの一杯です。