近年、スパイスを効かせたエスニックなカレーが注目を集める中、じわじわと人気が高まっているのがスリランカカレーです。


日本のカレーやインドカレーとは一味違うその魅力に、「一度食べたらやみつきになった!」という声も増えています。
本記事では、スリランカカレーが家族連れやグルメ志向の旅行者におすすめな理由を徹底解説!本場の特徴から種類、伝統的な食べ方、支えるスパイスの秘密まで網羅します。
この記事のポイント:スリランカカレーとは何か、その特徴・種類・食べ方・スパイスについて詳しくなり、本場の味を家族で安心して楽しむための知識が得られます。最後には要点まとめもあるので、ぜひ旅行計画の参考にしてください。




スリランカカレーとは?


まず、「スリランカカレー」とはどんな料理なのでしょうか?一言でいうと、スリランカで日常的に食べられているカレー料理全般のことです。
現地では汁気のある煮込み料理をまとめて「カリー(カレー)」と呼び、一皿に盛られたカレーとご飯の定食スタイルは「ライス&カリー」と呼ばれます。日本のカレーライスとは見た目も食べ方も異なり、スリランカの食文化を象徴する国民食です。



スリランカはインドのすぐ南に位置する小さな島国ですが、「香辛料の島」の異名を持つほどスパイスやハーブが豊富に採れ、古くからカレー文化が発達しました。
カレーといってもそのバリエーションは実に多彩で、地域や家庭によってレシピは様々です。「同じスリランカカレーは二つとない」と言われるほど即興的で千変万化ですが、どれもスパイスの香り高さとココナッツのコクが調和した独特の美味しさがあります。
スリランカカレーの魅力
スリランカカレー最大の魅力は、その奥深いスパイス使いとヘルシーさにあります。インドカレーと同様に何種類ものスパイスを組み合わせて作りますが、味わいはスリランカ独自のものです。
- 軽くてさらりとした食べ心地: 小麦粉でとろみを付けた日本のカレーとは異なり、スリランカカレーには基本的にとろみがありません。ココナッツミルクをベースにさらっと煮込まれ、スープのように液状で軽い口当たりです。脂っこさも少なく、日本の夏のような南国の気候でも毎日食べやすいヘルシーさがあります。


- 豊かな風味と強いスパイス感: マイルドで甘みのある日本のカレーに比べ、スリランカカレーは力強いスパイスの風味が特長です。コリアンダー、クミン、フェンネルなどの基本スパイスに加え、シナモンやクローブ、カルダモン、コショウといった香り高いスパイスがふんだんに使われます。さらに唐辛子の辛味もしっかり効いており、現地の人々は「世界で最も辛い料理のひとつ」を日常的に食べています。ただしココナッツミルクのおかげで辛さがまろやかに感じられるのもポイントです。


- 具材ごとの個性: 一皿のカレーに使うメイン具材は1種類だけというのもスリランカカレーの大きな特徴です。魚介、肉、豆、野菜など、それぞれの素材に合わせて調理されたカレーを組み合わせて食べるため、一度の食事で様々な味わいを楽しめます。例えば魚のカレーは魚独特の旨味、豆のカレーはほっくり優しい味、野菜のカレーは素材の甘みとスパイスが調和した味わい…といった具合です。複数のカレーを少しずつ混ぜ合わせることで、新たな味のハーモニーが生まれるのも面白いところです。
- 新鮮な食材とココナッツのコク: 熱帯雨林とインド洋に囲まれたスリランカでは、カレーの材料となるココナッツや魚介類が豊富に手に入ります。採れたてのココナッツミルクのまろやかなコク、海の幸の旨味がスパイスと合わさり、奥行きのある味を生み出しています。さらに干し魚の発酵調味料「モルディブフィッシュ」(後述)が隠し味として使われ、旨味が格段にアップしている点も見逃せません。
スリランカカレーの種類





「スリランカカレー」と一口に言っても、その種類は実に様々です。本場スリランカでは、一回の食事で複数種類のカレーを少しずつ盛り合わせて食べるのが基本スタイル。
そのため肉・魚介・豆・野菜など主な食材別に異なるカレーがたくさん存在します。ここでは代表的なスリランカカレーの種類をいくつかご紹介しましょう。
主なカレー料理の例
カレーの種類 | 主な材料 | 特長 |
---|---|---|
チキンカレー (ククルマス・カレー) | 鶏肉、ココナッツミルク、スパイス各種 | お祝い事でも登場する定番のごちそうカレー。鶏肉の旨味を引き出す濃厚な味わいで、子供にも人気。 |
フィッシュカレー | マグロなど赤身魚、タマリンド、トマト | 海沿いでは魚カレーが主役。酸味とスパイスで魚の臭みを消し、旨味たっぷりに仕上げた一品。 |
ダルカレー (パリップ) | レンズ豆、ココナッツミルク、カレーリーフ | スリランカ版豆カレー。とろっと煮崩れた豆にココナッツミルクのコクが加わり、マイルドで優しい味。 |
ジャックフルーツカレー (ポロス) | 若いジャックフルーツ、スパイス、ココナッツ | 果物のジャックフルーツを野菜感覚で使ったユニークなカレー。ほくほく食感で、まるでお肉のような満足感! |
エッグプラントカレー (ワンバトゥ・モージュ) | ナス、酢、唐辛子、砂糖 | 揚げナスを甘酢っぱいスパイスソースで和えたカレー風おかず。辛さと酸味と甘みがクセになる味。 |
上記の他にも、ポークカレー(豚肉の黒カレー)やビーフカレー、かぼちゃや豆苗のカレー、カシューナッツのカレーなど、多種多様なメニューがあります。



それぞれのカレーが小皿によそわれ、プレートの上で色とりどりに並ぶ様子は壮観です。一見すると「どれも茶色っぽくて同じ?」と思いきや、一口ごとに全く違う味わいが広がり、何度食べても飽きないのがスリランカカレー最大の魅力と言えるでしょう。
実際に「スリランカ滞在中、毎日60食以上カレーを食べても飽きなかった」という熱烈なカレー通の体験談もあるほどです。



また、地域ごとの特色もあります。北部や東部はタミル系住民が多いため、南インド風の影響でヒリヒリと激辛なカレーや酸味の強いフィッシュカレーが発達しています。
一方で高原地帯では良質なスパイスが採れるため、香り高く繊細な味わいのカレーが多い傾向です。


例えば高原の町エラでは、唐辛子の代わりにココナッツミルクで辛さを抑えたまろやかなカレーが好まれ、「柔らかな若ジャックフルーツのカレー」や「シナモン香るポテトカレー」は絶品だと地元の人々が誇っています。
スリランカカレーの食べ方
続いて、スリランカカレーの伝統的な食べ方を見てみましょう。スリランカカレーはそのまま一種類を食べるというより、「ライス&カリー」スタイルで複数の料理を混ぜながら食べるのが一般的です。
現地の食堂や家庭では、大きなお皿の中央に山盛りの白いご飯をよそい、その周囲に小分けのカレーや副菜を色とりどりに配置します。
ライス&カリーを楽しむ手順
ワンプレートに盛り付け:
まず皿にご飯を盛り、周囲に魚カレー、肉カレー、豆カレー、野菜カレーなどをそれぞれ小盛りに盛り付けます。さらにパパダン(豆粉のせんべい揚げ)などの揚げ物や、ポルサンボル(削りココナッツと唐辛子の和え物)、ゴータマッルン(青菜とココナッツの和え物)といった副菜も添えます。基本的なセット例として「魚か肉のカレー1品+異なる野菜カレー2品+揚げ物(パパダン等)+ココナッツ和えサラダ1品+スパイス風味の汁物1品」が挙げられます。とても一人分とは思えない品数ですが、これがスリランカ流。
好きな組み合わせで混ぜる:
食べるときは、一口ごとに自分の好みでご飯とおかずを混ぜ合わせます。例えばご飯に魚カレーと豆カレーを少しずつ絡めてみたり、野菜カレーとサンボルを一緒に混ぜたりと、組み合わせは自由自在です。スリランカの人々は器用に右手だけを使ってご飯とおかずを混ぜ、小さなひと口サイズの団子状にまとめて口に運びます。手で食べることで指先からスパイスの香りを感じ、味覚がさらに刺激されるとも言われます。
味の変化を楽しむ:
一皿の上で様々なカレーを混ぜ合わせることで、口に運ぶごとに違った味が楽しめます。酸っぱいカレーと辛いカレーを混ぜれば酸辣なハーモニー、マイルドな豆カレーに辛口のサンボルを添えれば絶妙な辛さ加減に…と、無数の味わいを創り出せる即興性もスリランカカレーの醍醐味です。「味に飽きた」という暇もなく、気付けばお皿が空になっていることでしょう。
手で食べるのはちょっと…という方へ



スリランカでは伝統的に手食文化が根付いていますが、旅行者向けのレストランではスプーンやフォークも用意されています。家族旅行で小さなお子さん連れの場合、無理に手で食べなくてもOKです。


ただ、現地の人いわく「手で混ぜたほうが断然おいしい!」とのこと。
清潔な右手だけを使って食べるのがマナーなので、機会があればぜひ挑戦してみてください。手が汚れるのが気になる場合は、お店にお願いすればフィンガーボウル(手洗い用の水入れ)をもらえます。
また、スリランカカレーは基本的にご飯(白米)が主食ですが、一緒に提供される炭水化物として他にも多彩な主食があります。



代表的なのはココナッツを練り込んだ平たいパンの「ロティ」や、小麦粉と米粉で作る極細麺状の蒸し物「ストリング・ホッパー(イディアッパ)」、発酵米粉クレープの器にカレーを盛った「ホッパー(アーッパ)」などです。
朝食や軽食として食べられることが多いですが、レストランによってはカレーと一緒に注文できるので、旅先ではぜひ色々な組み合わせに挑戦してみましょう。
スリランカカレーとナンの関係
ところで、日本でカレーというとナンを思い浮かべる方も多いでしょう。インド料理店ではおなじみの存在ですが、スリランカカレーにナンは付きものではありません。実はナンはインド北部発祥のパンで、スリランカを含む南インド・南アジア地域では日常的に食べる文化があまりないのです。



スリランカの主食は前述のとおり米飯が中心で、パンにあたるものはロティ(薄焼きパン)やアーッパ(米粉クレープ)が主流です。
一般的なスリランカ家庭でナンが食卓に上がることはほぼありません。ただし昨今は観光客向けにインド風のナンを出す店もあり、大都市コロンボの一部レストランやホテルのビュッフェではナンが用意されていることもあります。
要するに、「スリランカカレー=ナンで食べる」は誤解ということですね。もし現地でスリランカカレーを注文して「パン的なものが欲しい」と思ったら、「ロティ(Roti)」を頼んでみてください。ココナッツ入りでもちもちしたロティはカレーとの相性抜群で、ナンとはまた違った美味しさですよ。
スリランカカレーのスパイス
スリランカカレーのおいしさの鍵を握るのが、豊富なスパイスの存在です。



「香辛料の島」と呼ばれるスリランカには、料理に使うスパイスが実に多種多様。カレー作りでも、スパイスを使いこなす伝統が長年培われてきました。
ここではスリランカカレーに欠かせないスパイスの特徴と、インドカレーとの違いについて解説します。
スパイスの使い方と特徴
スリランカカレーではスパイスの鮮度と配合がとても重視されます。一般的にホール(粒や欠片のまま)のスパイスをその都度必要な分だけすり潰して使う家庭が多く、出来合いのカレーパウダーに頼りません。さらにユニークなのが、料理の種類によってスパイスを煎るか煎らないか使い分ける点です。



スリランカでは、肉や魚のカレーを作る際にはコリアンダーやクミンなどのスパイスを一度乾煎りしてから挽き、野菜や豆のカレーでは煎らずにそのまま挽いて使うのが伝統的な手法です。
煎ることで香ばしく深みのある風味が出る一方、生のまま使えば爽やかでフレッシュな香りが楽しめるため、素材に合わせて使い分けているのです。



もう一つの特長は、仕上げに行う「テンパリング」という技法です。カレーが煮上がった最後の段階で、別鍋でカレーリーフやマスタードシード、にんにく、玉ねぎなどを油で炒め、その熱々の香味油ごとカレーにジュっと加えます。
このテンパリングにより、飛び抜けて芳しい香りの層がカレーにプラスされ、風味が一段と豊かになります。スリランカカレーならではの香りの奥行きは、こうした工夫から生まれているのですね。
スリランカカレーに使われるスパイスの種類
では、具体的にどんなスパイスが使われるのでしょうか?以下に主なスリランカカレーの代表的スパイスと、その風味・役割をまとめました。
- コリアンダー: カレーの土台となる甘く爽やかな香りのスパイス。種子を乾燥させたもので、日本のカレー粉にも必ず入っています。スリランカでは最も使用量が多く、カレー全体にコクを与えます。
- クミン: 独特のエキゾチックな香りを持つスパイス。インド料理でもおなじみですが、スリランカカレーでも欠かせません。ホールのままテンパリングに使われることもあります。
- フェンネル(スイートクミン): 甘い芳香が特徴のスパイス。魚や肉の臭み消し兼風味付けに使われ、煎って挽くと香ばしさが増します。
- ターメリック: 鮮やかな黄色の粉。ウコンの一種で、カレーに色付けとほのかな苦味を与えます。殺菌効果もあり、肉や魚を漬け込むときの下味としても利用。
- チリ(唐辛子): 辛さのもと。生の青唐辛子と乾燥赤唐辛子の両方を使い分けます。スリランカ人の辛さ耐性は非常に高く、何本もの青唐辛子を丸ごと入れることも。
- ブラックペッパー: 粗挽きにして辛味と刺激を追加。唐辛子とは異なるキレのある辛さで、特に肉系カレーで重用。
- シナモン: 甘く上品な香りを持つ樹皮系スパイス。実はシナモン(セイロンシナモン)の世界シェア約90%をスリランカが占めると言われ、現地では肉じゃがに入れるような感覚でカレーにも日常的に使われます。甘い香りが辛さを引き立て、風味に奥行きをプラス。
- カルダモン: 強い清涼感のあるさわやかな香り。ホールのまま潰して加え、ほのかな苦味と芳香を移します。特にビーフカレーなど重めの味のカレーに必須。
- クローブ: 丁子(チョウジ)とも呼ばれる、甘さの中にクスッとする刺激的な香りのスパイス。少量でも存在感が強く、これも肉系カレーに用いてコクを深めます。
- カレーリーフ: ミカン科の木の生葉で、カレーの香り付けに使うフレッシュハーブ。調理の最初に油で炒めて香りを引き出します。インドカレーとの大きな違いはこの生のカレーリーフ(現地名コーカラ)を多用することで、南国らしい青々とした香りが特徴です。
- ランペ: パンダンリーフとも呼ばれる芳香葉で、スリランカではカレーに入れる代表的なハーブです。バニラにも似た甘い香りを持ち、これを入れることで他の国のカレーにはない南国の香りが漂います。
- モルディブフィッシュ: スパイスではありませんが、スリランカカレーを語る上で欠かせない秘密の旨味素材です。モルディブフィッシュとはモルディブ産のカツオ節によく似た乾燥魚で、細かく砕いて調味料として使います。特に野菜カレーや豆カレーにひとつまみ加えると、動物性のコクが加わりぐっと深みのある味に仕上がります。日本の鰹節と同じく保存性が高いため、暑い気候の下でも重宝され、スリランカのカレーに欠かせない旨味の素となっています。
以上のように、スリランカカレーには数えきれないほど多くのスパイスが使われています。これらを各家庭ごとに工夫してブレンドし、「ツナパハ」と呼ばれるオリジナルのミックススパイスを作る家もあります(シンハラ語で「3と5」の意味で、数種類のスパイスを混ぜることからそう呼ばれるそうです)。



ちなみに市販のカレーパウダーもあり、首都コロンボの市場などでは量り売りのオリジナルブレンドが手に入ります。旅行で訪れた際は、お土産にスリランカ産のカレーパウダーやシナモン、カレーリーフの乾燥品などを買って帰るのもおすすめです。日本の食卓でも本場の香りが楽しめますよ。


インドカレーとの違い
スパイスの話でも触れましたが、スリランカカレーは隣国インドのカレーと似ているようで異なる点が多々あります。日本人にも馴染み深いインドカレーと比較すると、以下のような違いが挙げられます。
スリランカカレー | インドカレー | 日本のカレー | |
---|---|---|---|
ベース | ココナッツミルクが主体。炒め玉ねぎ+トマトも使用 | 北:トマトや玉ねぎ主体+乳製品 南:ココナッツやタマリンド主体 | 小麦粉のルウ+ブイヨンが主体 |
食感 | さらさらのスープ状 | とろみのある重めのグレービー | とろっと濃厚なシチュー状 |
辛さ | 唐辛子&胡椒の強い辛さ。非常に辛いものが多い | 北:マイルドなものも 南:激辛も多い | 辛味はほとんど無く甘口が多い |
香り | カレーリーフやランペなど南国の青い香り | ガラムマサラの芳香とギーのコク | フルーツチャツネの甘い香り |
具材 | 1種類の具材で作るカレーを複数組み合わせる | 1皿に多種の具材を混ぜる(例:マトンと豆のカレー) | 肉・野菜を一緒に煮込む(例:牛肉・人参・じゃがいも) |
付け合せ | 基本は米。ロティ、ストリングホッパーなども | 米、ナン、チャパティ、プーリー等バラエティ豊富 | 米(ライス)のみ |
隠し味 | モルディブフィッシュ(乾燥魚)で旨味を追加 | 北:ヨーグルトやバターでコク 南:タマリンドで酸味 | リンゴや蜂蜜で甘み |
上の表を見てもわかるように、スリランカカレーはインドや日本のカレーとかなり異なる料理です。特に、野菜や豆のカレーに魚の出汁(モルディブフィッシュ)を使うのはスリランカ独自で、インドでは見られません。



また、日式カレーが甘口なのに対し、スリランカでは辛さをマイルドにするためにヨーグルトではなくココナッツミルクを用いる点も特徴的です。
こうした違いを踏まえると、「スリランカカレー=インドカレーの一種」と一括りにできない、個性的な食文化だということが伝わってきますね。
この記事のまとめ
- スリランカカレーの定義と魅力
- 「ライス&カリー」スタイルで複数のカレーと副菜を混ぜて食べる国民食。
- さらりと軽いココナッツミルクベースと強いスパイス香が特徴。
- 具材ごとにカレーを分けるため、一度の食事でさまざまな味と食感を楽しめる。
- 代表的なカレーの種類
- 鶏肉のククルマス、魚のフィッシュカレー、豆のダル(パリップ)、若ジャックフルーツのポロス、揚げナスのワンバトゥ・モージュなど。
- 地域や家庭で味付けが大きく変わり、同じ名前でも風味が異なる。


- 伝統的な食べ方
- 大皿にご飯、その周囲に数種類のカレーと副菜を盛り付ける。
- 右手でご飯とおかずを混ぜ、ひと口サイズに丸めて食べるのが本場流。
- スプーン・フォークも用意されているので観光客は手食を強制されない。
- ナンとの違い
- スリランカの日常食は米とロティ系。ナンは観光客向けに一部レストランが提供するだけ。
- パン系を合わせたいなら、ココナッツ入りロティやストリングホッパーがおすすめ。
- スリランカカレーのスパイス使い
- ホールスパイスを煎る/煎らないで使い分け、仕上げにテンパリングを行う。
- 代表スパイス:コリアンダー、クミン、フェンネル、ターメリック、チリ、ブラックペッパー、シナモン、カルダモン、クローブ。
- モルディブフィッシュ(乾燥魚)で旨味を加えるのが独自ポイント。
- カレーリーフとランペ(パンダンリーフ)の青い香りが南国らしさを演出。
- インド・日本カレーとの比較ポイント
- ココナッツミルク主体のさらさら食感。
- 魚介やモルディブフィッシュを多用し、辛味と香りが際立つ。
- ご飯が主食で、ナンは一般的でない。
- スリランカ独特のハーブとスパイス配合が個性的な風味を生み出す。
- 家族連れ向けアドバイス
- 辛さが不安なら「ノンスパイシー」で注文可。豆・野菜カレーは比較的マイルド。
- 車チャーターや日本語ガイドを活用し、暑さ対策・移動効率を確保。
- 中級以上のホテルなら衛生面も安心。プール付きリゾート滞在+街のローカル食堂巡りが人気。